マイシアター+ライブ・ビューイング・ジャパン配給『もういちど 家族落語』の完成披露試写会が20日、東京のスペースFS汐留で行われ、企画・落語指導・主演を務めた林家たい平、原案・脚本・編集も務めた板屋宏幸監督が登壇した。
本作は、人と人との信頼関係が稀薄だと言われている現在の日本に、江戸のとある長屋を舞台にして、風情を織り交ぜた人情仕立ての物語=「映画」と、日本の伝統文化である「落語」を掛け合わせた、まったく新しい感動の“落語”エンターテイメント。林家たい平は、前2作ODS作品『映画館落語 かもめ亭』からシリーズのナビゲーターを務め、本作が初主演にて映画デビューとなる。数多くの人気アーティストのビデオクリップやライブ作品の監督を務めてきた板屋監督が本作のメガホンを取った。共演は、福崎那由他、富田靖子、ゴリ(ガレッジセール)、大野百花、渡辺正行、小倉久寛、熊谷真実、三遊亭金馬ら。また、板屋監督の脚本に惚れ込み、浜田省吾が主題歌「君に捧げる love song」(SME Records)を提供。そして、スタジオジブリ作品等で知られる日本映画美術の第一人者・種田陽平も参加した。8月23日(土)より全国イオンシネマで公開。
▼林家たい平 落語を沢山の人に見てもらって、聞いてもらって生きる勇気、希望、愛情たっぷりの人になってもらいたいという思いでやってきた。落語の力だけでは浸透できないところに、映画の力でもって、今回は板屋監督の強い思いも頂戴して、本当に素晴らしい映画を作ってもらった。一人でも多くの人にこの映画に出会ってもらいたい。板屋監督に出会えたことに感謝している。奇抜なことが起きなくても日常の中に一番の幸せがあるということをこの映画が教えてくれた。いま我々日本人が忘れてしまったものが沢山詰まっている素晴らしい映画。
▼板屋宏幸監督 昨年の8月30日にたい平師匠に出会い、それから約10ヵ月後に、スタッフの皆さんの力でこの場に立てていることに感謝している。映像の仕事を志して34年後にこの場に立つことが出来て感無量で、この瞬間は一生忘れない。この映画を通して、子供たちに大切なことを伝えられればいいと思う。