クロックワークス配給『愛の渦』の大ヒットを記念し、監督の三浦大輔オールナイト興行が3月21日(金・祝)~22日(土)にかけてテアトル新宿で実施された。
三浦監督が原作・脚本、大根仁が監督した『恋の渦』、そして銀杏BOYZの峯田和伸主演、三浦監督の商業監督映画デビュー作『ボーイズ・オン・ザ・ラン』と3本一気に上映。チケット発売から指定席は即完売。立ち見が出るほどの大盛況の中、三浦監督、大根監督、そして峯田を迎えてトークショーも行われた。
両監督の出会いについて大根監督は「三浦監督とは04年に『演技者。』という番組で演出をやっていた時に、若い才能を紹介したいと色々舞台を見ている中、『激情』という作品を見て、これを映像化したいと思って紹介してもらったのがきっかけ。もう10年近く経つが、三浦大輔という天才を世に知らしめたいと思っていた」とし、三浦監督は「テレビに憧れがあったので、すぐにお受けした」と振り返った。そして、映画『愛の渦』について大根監督は「どういうアプローチをするのかとても気になっていたが、自分よりもプロの映画監督という感じでしっかり映画を作られているなと思った。私は原作が好き過ぎて、舞台を忠実に中継するというような思いも込めて『恋の渦』を作った」、三浦監督は「舞台をやっているからこそ同じようなものにならないようにしようと考えたので、そういう意味では映画的なのかもしれない」と言うと、大根監督は「原作者だからこそ壊す権利がある」と返した。