演歌歌手、氷川きよし(長良プロダクション所属)が2月2日、デビュー15周年を迎えた。2000年の同日に「箱根八里の半次郎」を発売してから丸14年の記念日。初の単独コンサート(2001年7月)を行った思い出の地、東京・中野サンプラザホールのステージに立った。
「感謝の気持ちでいっぱい」。万感の思いを込め、デビュー曲「箱根八里~」から、リリースしたばかりの15周年記念曲「大利根ながれ月」(1月29日発売=日本コロムビア)まで全22曲を熱唱。会場一体になって万歳三唱、ケーキで祝福など、「おめでとう!」が止まない特別な時間に「生涯忘れません」と感慨に浸った。
「18歳の時に鞄一つで上京して、本当に心ある方々に支えられてなんとかここまで歌ってくることができた」。なによりファンに感謝し、さらに喜ばれる歌手として成長する意気。「またスタートライン。新人になったつもりでスタートしたい」と前を見据え、「20周年に向けて頑張る」とさらなる飛躍を誓った。
まずは新曲「大利根~」に注力。「デビュー曲と2枚目の『大井追っかけ音次郎』以来のメジャー調、明るい股旅ものの作品をいただいた」と、アンコールとあわせ2度披露。ステージ後には「13年前の『きよしのズンドコ節』のときにもうできていたけれど、あたためていた」と明かし、「36歳なりの股旅ものです」と自信をのぞかせた。
○5年ぶり3度目の武道館公演、10月に2日間
デビュー15周年にあわせ、氷川にとって5年ぶり3度目となる日本武道館でのコンサート開催が決まった。10月7日と8日の2日間の予定で、「10周年以来となる武道館です。ぜひお越しください」と呼びかけた。
「夢は尽きない、山のようにある」という氷川。武道館でも「5年前は(演出で)隕石に乗って登場した。今回も人がやらないようなことをやりたい。(参考に)ラスベガスにショーを見に行こうかな。宙吊り?それなら『きよしの空飛び節』ですね」と冗談めかしながら、構想を練っていた。
なお、中野サンプラザ公演は、1月17日にスタートした「氷川きよしコンサートツアー2014」の一環で、2月2日と前日の1日にも行われ、各日昼夜2回の計4公演でのべ8800人を動員。オープニング「満天の瞳(ほし)」のサイバースーツにはじまり、和装、洋装、全7回の衣装チェンジのたび黄色い歓声が起こった。