94年に島津ゆたかとデュエットした「いい男!いい女!」で大ヒットを飛ばした林好子が、休業期間と関西でのインディーズ活動を経て、徳間ジャパンコミュニケーションズより再出発。芸名も“林よしこ”と改め、11日に新曲「春を抱いて眠りたい」をリリースした。同日には東京・浅草レインボー劇場で発表会を行い、変わらぬ歌声を披露した。
北爪葵氏が作詩した「春を抱いて~」(作曲:岡千秋、編曲:伊戸のりお)は、12月5日に発表された「第46回日本作詩大賞」で最優秀新人賞を受賞した作品。林は「私の新しい一歩に、このような素晴らしい作品を頂き身に余る光栄ではありますが、これまで応援してくださった方に少しでも恩返しができるように絶対にヒットさせたいと思います」と意気込みを語った。
デビュー曲「いい男!~」でいきなり70万セールス、日本有線大賞出場など活躍しながら、体調を崩し一時休業していた。数年前に復帰作「くちびる哀愁」をインディーズ盤でリリース。地元・関西でアーティスト活動を続けてきた。「もう一度歌いたい」という林本人の思いが、今回の作品の出会いに繋がった。
名前も新たに、頂いた新曲を大切に“抱いて”再び全国へ。発表会では赤のドレスに身を包み「春を抱いて~」のほか、吉田すばる氏が作詩し「日本作詩大賞」で優秀新人賞に選ばれたカップリング曲「ほっこり酒場」を熱唱。日本作詩家協会の里村龍一会長、「春を抱いて~」の作詩・北爪氏、作曲・岡氏が駆けつけた。
▼日本作詩家協会・里村龍一会長 今回の日本作詩大賞・新人賞というものは大変なことで、2000作の中から選ばれたのが今回の作品「春を抱いて眠りたい」です。林よしこの魅力は“声が汚れてないこと”。彼女の声が、この詩にとてもあっていて、しかも詩がいいから岡さんが作られた曲も素敵な曲になりました。全てが揃った作品です。ぜひ頑張って歌って頂きたいです。
▼作詩家・北爪葵氏 何度も聞いているうちに、素晴らしい曲にしていただけたととても感謝しております。一人でも多くの方に温かい歌を聞いてもらえたら嬉しいです。宜しくお願い致します。
▼作曲家・岡千秋氏 素晴らしい詩を頂いてすごくいい曲ができたと自負しています。彼女の伸びのある声に癒しの曲をつけることが出来て、私自身の思いが詰まったメロディーをかかせてもらいました。私は、ねちっとした曲が多い中でサラッとしたこのような曲は、自分としても新しい一面に気づかされた感じで嬉しかったです。この「春を抱いて眠りたい」を皆さんの力でひとつ大きな華を咲かせてもらいたいと思います。