ドリーミュージック・所属のボサノヴァシンガー小野リサが、ブラジル最高勲章のひとつ「リオ ブランコ国家勲章」を受章。叙勲セレモニーが20日、東京・北青山の駐日ブラジル大使館で行われた。
外交分野での貢献人物に対する勲章で、これまで作曲家・坂本龍一氏、ピアニスト・鈴木裕子氏、元サッカー日本代表・ラモス瑠偉氏らが受章。小野は、1989年デビュー以来の音楽活動での功績が認められた。「身に余る光栄に恐縮しながらも、感謝の気持ちでいっぱいです」。マルコス・ベゼーハ・アボッチ・ガウヴォン駐日ブラジル大使から勲記とメダルを授与された。
母や子どもらが見守る中、1972年に家族とともにブラジルから日本に移住、ブラジル音楽を歌い続けてきた半生を振り返り、「この章を、私の心を支えてくれた素晴らしいブラジルの音楽、私の音楽を支えてくれるミュージシャン、スタッフ、ファンの皆様、私を支えてくれている母、子ども達、家族、そして(音楽を教えてくれ昨年死去した)亡き父に捧げたい」と天を見やった。
ボサノヴァのスタンダードナンバー「慎ましい人々」「あなたなしでは生きられない」「パストリーニャス」の3曲を披露した。J‐POPをカバーした最新アルバム「Japão2(ジャポンドイス)」を6月19日にリリース、好評発売中。