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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が12日開幕

【FREE】SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が12日開幕

2013年07月13日
登壇したコンペ部門の監督、審査員一同 登壇したコンペ部門の監督、審査員一同

 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013が12日、川口市のSKIPシティで開幕した。

 当日はオープニングセレモニーが行われ、はじめに登壇した上田清司映画祭実行委員会会長(埼玉県知事)は「04年から始まったこの映画祭も10周年の節目。ここまで成長できたのも、川口市民の映画を愛する皆さんと関係者の支援のおかげ。今年は80の国と地域から長編・短編合わせて661本の応募を頂き、各12本を映画祭中に上映する。世界中の才能あふれる作品を楽しんでほしい。オープニング上映する『燦燦〈さんさん〉』は、11年に短編『此の岸のこと』がこの映画祭でノミネートされ、モナコ国際映画祭短編部門で5冠を獲得した外山文治監督の長編作品。映画祭10周年の集大成に相応しい作品と自負している」と語った。

 また、岡村幸四郎副会長(川口市長)は「1年目から関わっている者として、10回目を迎えられて嬉しい。第1回は30か国以上から応募があったが、今は80以上に増え、映画のレベルも飛躍的に向上した。1、2回目はこの先どうなるのかと心配でハラハラドキドキしたが、当時の土屋(義彦)知事、そして現在の上田知事には、10年10回は続けてほしいと懇願した。10回やったらもう止められないという、私の目論見どおりになっている(笑)。この映画祭の目的は2つ。1つはデジタルシネマの普及を通じて映像関連産業の振興に資すること。もう1つは若手映像クリエイターの発掘・育成。この2つの目的にしっかり軸足を合わせてきたからこそ、10回目を迎えられたと思う。そして、隠れたもう1つの目的として、子供たちの映像教育。SKIPシティは03年に完成して以来、川口市内の小学5年生、中学2年生には必修科目として、ここで映像リテラシーの教育をしてきた。県内(の学校)からもSKIPシティで映像教育を受け、その人数は10年間で20万人以上になった。映像の世紀なので、子供の時から映像教育をしていくことにもしっかり取り組んでいる」と述べた。

 映画祭は21日まで開催。長編審査員を富山省吾氏(日本アカデミー賞協会事務局長)ら4名が担当し、短編審査員を桝井省志氏(アルタミラピクチャーズ代表取締役)ら3名が担当する。コンペ部門のほか、ロッテルダム国際映画祭特集、『のぼうの城』バリアフリー上映、シネマ歌舞伎『籠釣瓶花街酔醒』、ライブスパイア「グラインドボーン音楽祭『ドン・ジョヴァンニ』」などを上映する。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。