松竹配給の劇場中編アニメーション『ハル』(製作:ハル製作委員会/制作:WIT STUDIO)の完成披露試写会が7日、スペースFS汐留で行われ、牧原亮太郎監督、声優の細谷佳正、日笠陽子、脚本の木皿泉が登壇した。
同作は、プロダクションI.Gから2012年6月に独立したWIT STUDIO初の劇場作品。同社はI.G所属時に「君に届け」や「戦国BASARA」シリーズを制作した。脚本の木皿はこれまでに「すいか」や「Q10」などを手掛け、牧原監督は「四畳半神話大系」「ギルティクラウン」で各話絵コンテ、演出を務めた。
物語はロボットと人が心を通わす奇跡を描いた、号泣必至の近未来ラブストーリー。細谷がハル役を、日笠がくるみ役を演じた。また、日笠は本作の主題歌「終わらない詩」(ポニーキャニオン)も歌っている。6月8日(土)より全国ロードショー。
▼牧原亮太郎監督の話 完成したのが本当に直前だったので、まだ終わった気がしていなかったが、お客さんにご覧頂いて、こうして皆さんの前に立って、本当に完成したんだなと実感した。脚本の木皿さんとお会いしたのが去年4月で、それから1年で200人以上のスタッフが関わって、その一人ひとりの思いや力が繋がって60分の映画になった。これからもたくさんのお客さんに観て頂いて、この作品がさらに繋がっていってほしい。
▼細谷佳正の話 アフレコの時に監督から、喪失から再生していく物語だと伺っていた。観終わった今は、人はたくさんの愛情に支えられているんだと感じられる作品になったと思う。
▼日笠陽子の話 アフレコ前リハーサルの時から、ストーリーは知っているのにセリフを読む度に泣いてしまって。アフレコスタジオでも、そんな泣けるお話なのに、泣くことができないハル役を演じている細谷さんを見て、後ろで泣いていた(笑)。今回は主題歌も歌わせてもらって、牧原監督には「いいね」と言ってもらった。
▼木皿泉の話 アニメーションの脚本は初めてだったが、画面から雨の匂いや帽子の匂いが立ちあがってくるようで、本当にしっかり作られていると感じた。