日本映画大学、日大藝術学部、日本映画学校の学生有志15名がポーランド映画人の指導を仰ぎ今夏に撮影したドキュメンタリーが完成した。ポーランド国立ウッチ映画大学が呼びかけ、世界5都市の学生らが競作した「世界の夜明けから夕暮れまで」の東京篇。10日に川崎市の日本映画大学新百合丘キャンパスで開かれるプレミア上映会で、モスクワ(ロシア)、キエフ(ウクライナ)、ミンスク(ベラルーシ)、北京(中国)の各篇とあわせ披露される。
プレミア上映会に先駆けてポーランド関係者らが来日し8日、東京国立近代美術館フィルムセンターで報道陣向けの試写会が開かれた。日本映画大学の佐藤忠男学長は「ポーランド側からの持ち込みに面白いと応えてみたものの、内心ハラハラしていたが、良い作品ができた」と評価。ポーランド側を代表してマチェイ・ドルィガス氏(記録映画作家/ウッチ映画大教員)は「プロジェクトが無事に完結でき感激。協力して頂いた皆さんに感謝したい」と挨拶した。また、撮影に参加した日本映画大学の学生も取材に応じ「改めて映画とは人間を見つめることなのだなと実感しました。各国で映画を目指している学生がどんなものを撮ったのか、10日が楽しみ」などと語った。