「相棒」製作スタッフが手掛けた新作「探偵はBARにいる」の完成披露試写会が17日、丸の内TOEI(1)で行われ、橋本一監督、出演の大泉洋、松田龍平、小雪が舞台挨拶に登壇した。
作品は、2001年『残光』で日本推理作家協会賞を受賞した東直己の“ススキノ探偵シリーズ”第二作目『バーにかかってきた電話』を映画化したもの。シリーズ化も視野に入っている。アジア最大の大歓楽街、サッポロ、ススキノで何でも屋として働く探偵の活躍を描くエンターテイメント。探偵の「俺」を大泉が演じ、グータラ助手・高田役を松田が務めた。また、小雪のほか、西田敏行、田口トモロヲ、波岡一喜、有薗芳記、竹下景子、石橋蓮司、松重豊、高嶋政伸ら豪華俳優が共演している。
橋本監督は、映画「新仁義なき戦い 謀殺」(02年)、「茶々 天涯の貴妃」(08年)ほか、ドラマ「相棒」「臨場」シリーズなど、ヤクザ映画から時代劇、刑事ドラマまで幅広く手腕を発揮。また、「相棒」「ゴンゾウ」の古沢良太、須藤泰司が脚本を担当した。配給は東映。製作プロダクションは東映東京撮影所。製作は東映、テレビ朝日、木下グループ、東映ビデオ、アミューズ、クリエイティブオフィスキュー、東映チャンネル、北海道新聞社、北海道テレビ、メ~テレ、朝日放送、広島ホームテレビ、九州朝日放送。9月10日(土)全国ロードショー。
舞台挨拶では、冬のススキノをイメージした雪(石鹸水の泡)をキャストが巨大うちわで煽ぎ、全国で“探偵旋風”が巻き起こるように願った。
▼橋本一監督の話 ヒットすればパート2・3と続くと信じている。(出演者の)皆さんが、この作品の世界を生きている感じが映像にも出ていると思う。大泉さんと松田さんには、スノーモービルの操縦をさせたり、雪の中に埋めたり、大変なことばかりやらせて申し訳ない。
▼大泉洋の話 (舞台挨拶開始は17時30分だったが)前日から劇場前に並んでいる人がいたと聞いて驚いた。16年ほど前、TVに出始めた頃に、らくだの股引を履いて黒いとっくりセーター(の胸部)をハート型にくり抜いて、『元気くん』という役で、それこそ小雪さんが出てくるようなクラブをレポートする役として、ススキノで役者としての産声を上げた(笑)。それが、探偵という役で帰ってきたのはすごく嬉しい。
▼松田龍平の話 スノーモービルには初めて乗るのに、現場が「乗れて当たり前」みたいな状態だったのでビックリした(笑)。楽しかったが、雪道がデコボコで危なかった。
▼小雪の話 アクションあり、笑いあり、ちょっとホロっとするストーリーもあり、色々な要素が詰まった映画。キャスト・スタッフが情熱を込めた作品を届けることができて嬉しい。