ワーナー・ホーム・ビデオ/デジタル・ディストリビューション発売「最後の忠臣蔵」ブルーレイ&DVDのリリースを記念し、杉田成道監督と出演の桜庭ななみによるトークショーが15日、山野楽器銀座本店で行われた。
2人が顔を合わせるのは劇場公開時以来約半年ぶり。久々の再会を果たし、撮影時の思い出話に花を咲かせた。その中で、杉田監督は桜庭を本作の重要な鍵を握るヒロイン・可音役に大抜擢した経緯について、「可音は、誰が演じるかによって作品の色合いが70%決まる重要な役。新人を起用するつもりだったし、(役者選びは)難航すると思った。スタッフに、『宮沢りえ、吉永小百合、夏目雅子みたいな人はいないのか?』と聞くと、『そんな人いるわけない』と返ってきたが、しばらくするとななみちゃんの写真を持ってきた。そこで『この子にしよう』と思った。その後に50人ほどのオーディションも行ったが、やっぱりななみちゃんだった」と話し、桜庭にほれ込んだ様子。一方の桜庭は、BD&DVDに収録されているオーディションの特典映像を見て、「よくこれで採用されたなと思いました(苦笑)。(自分に対して)もっと頑張れよ!と思いました」と恐縮しきり。しかし、役所広司、佐藤浩市らベテラン俳優と共に撮影をこなしたことで「ちょっとだけ成長できたかな」と、女優としての手応えを掴んだ表情だった。
作品は、誰もが知っている「忠臣蔵」の、誰も知らない本当の結末を描く時代劇。DVD&BDは15日発売。