閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

「さや侍」P上映に松本監督ら登壇

【FREE】「さや侍」P上映に松本監督ら登壇

2011年06月08日
左より松本監督、熊田、野見 左より松本監督、熊田、野見

 松竹配給「さや侍」(製作:吉本興業(株)、京楽産業.(株)/制作プロダクション:よしもとクリエイティブ・エージェンシー、ファントム・フィルム)のプレミア上映が6日、東京国際フォーラムで行われ、松本人志監督、出演の野見隆明、板尾創路、りょう、國村隼、柄本時生、熊田聖亜、ROLLY、腹筋善之介が舞台挨拶を行った。上映に先立ち、会見も行われた。

 「さや侍」は、「大日本人」「しんぼる」に続く松本監督の3作目。今回もオリジナルストーリーで、時代劇に初挑戦した。無断で脱藩した罪により捕われの身になった、鞘しか持たない侍・野見勘十郎。変わり者の殿様から処されたのは、母を亡くし悲しみに沈む若君の笑顔を取り戻す “三十日の業” という難業。一日一芸で三十日間かけて笑わせることができれば無罪放免、できなければ切腹。勘十郎と娘・たえの命を懸けた戦いを通じて、普遍的な親子の愛情を力強く描き出す。6月11日全国ロードショー。

 同作品は、第64回ロカルノ国際映画祭(8月3~13日)へ出品され、インターナショナルプレミア上映が行われる。これに併せ、 “Matsumoto Cinema” と称したトリビュート企画で、「大日本人」「しんぼる」の2作品も上映される。また、米ハリウッドのコロンビア・ピクチャーズが「大日本人」をリメイクすることも決定した。

▼松本人志監督 ロカルノについてもリメイクについても言えることだけれど、僕が面白いと思うことを、世界を見ながらやっとできる状況になってきたのかなと思う。嬉しいし、これからも頑張って、笑いを届け続けるしかない。逆に、日本での評価がまだちょっと低いのかなと。僕は、映画を壊してやろうというところから始まっていて、それが海外に受け入れられた。一方で、日本でお笑い芸人としての僕をよく知る人には、ヘタウマが通じず、ヘタヘタと思われてしまう。でも、「さや侍」で見方が変わってくるんじゃないかな。野見さん(の演技)は本当に最初は大変で、撮影が心配だったが、切腹シーンはヘタな役者じゃ太刀打ちできないくらいの顔を見せてくれて、ビックリした。最後の川原のシーンの撮影では、たえ(熊田)と数分話して、勘十郎が何故あの手紙を書いたのかを説明し、たえが「何となく、わかります」と言った。ただ「わかります」じゃなく、「何となく」というのがとても良くて、その時から感動している。

▼野見隆明 正式なオファーもなく、何も知らされず、1~2ヶ月やらされた。三十日の業のうち、襖破りのシーンは、襖がどんどん厚くなって破れないので、本当に大変だった。一番心に残るのは、やはり切腹のシーン。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。