【FREE】「デンデラ」、浅丘ルリ子ら舞台挨拶
2011年06月07日
東映配給「デンデラ」(6月25日TOEIα系公開)の完成披露試写会が6日午後、丸の内TOEI(2)で行われ、天願大介監督をはじめ、出演の浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子が舞台挨拶を行った。
「デンデラ」は、姥捨山に捨てられた50人の老女たちが、懸命に生きる姿を描く佐藤友哉の同名小説を天願大介監督が映画化した衝撃作。浅丘、倍賞、山本の他、草笛光子、山口果林、白川和子、山口美也子、角替和枝、田根楽子、赤座美代子らが共演。公開は丸の内TOEI(2)ほかTOEIα系で、入場料は1000円均一。
▽浅丘ルリ子 この「デンデラ」の撮影に入る前のみなさんのすごい長い準備期間と、私が入ってからの45日間の撮影期間と、大変といえば大変でした。たくさんの方々に温かい気持ちをいただき、(大雪の中での撮影でしたが)あまり寒くはありませんでした。でも、1月10日はマイナス11度でその日から入ったのですが、寒いというより痛かったです。でもそういう中で、監督をはじめ100人の素敵なスタッフと、50人の女ばかりの撮影に参加できたことはとても私にとって幸福なことでした。終わってから、しみじみやってよかったと思っています。
▽倍賞美津子 なんかこれだけの人が映画館にいるというのは、すごく嬉しいです。これから鑑賞してよかったらいろいろな人に宣伝してください。
▽山本陽子 私はこのような試写会の席に立たせていただくのは今日が初めてでございます。撮影も50人の女性という中で、自分の立場をどう生かしたらいいのかとか、久しぶりの映画でとまどいもありました。でも、先輩の浅丘さんとご一緒で、いろいろお話することもできてすごく気持ちもリラックスして撮影にのぞむこともできました。出演者もそうですが、スタッフさんが本当に心よくあの厳しい撮影を順調に進めていくというエネルギーに改めて感動いたしました。
▽天願大介監督 雪の中での撮影も初めてのことでしたし、出演者の全てが女性、それも自分より先輩の方々というのも初めてのことで、どうなるのかと思っていたのですが、撮ってよかったとつくづく思いました。撮っている中も本当に厳しい条件で、今年は48年ぶりの大雪で、地元の人がこの時期に撮影するというのを聞いて、お前ら頭おかしいだろう帰れと言われたのですが、帰らずに撮って良かったと思いました。地元の人をはじめ多くの人の協力を得て力強い作品になったと思います。
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