【FREE】「信さん~」、小雪ら完成披露
2010年11月01日
ゴールデンラッシュ・ピクチャーズ配給「信さん・炭鉱町のセレナーデ」(製作: 『信さん・炭鉱町のセレナーデ』製作委員会/制作:フェローピクチャーズ)の完成披露試写会が10月28日、東京・東新橋のスペースFS汐留で行われ、出演の小雪、池松壮亮、石田卓也、大竹しのぶ、平山秀幸監督が舞台挨拶に登壇した。 (写真は、左より平山監督、池松、小雪、大竹、石田)
本作は、昭和30年代の福岡の炭鉱町で力強くたくましく生きた人々を描く群像劇(108分)。作家・辻内智貴の小説「信さん」(小学館刊)を、福岡出身の平山監督が映画化した。炭鉱の反映と衰退に左右され、ぶつかりもがきながらも、それを覆すだけの純粋さがあった時代が鮮やかに蘇る―。
小雪が、故郷の炭鉱町に息子を連れて戻ってくる主人公・美智代役で主演。その息子・守役を池松、美智代に恋する信一役を石田、信一の義母・はつ役を大竹が演じた。幼少期の信一と守は、数百人を越える子役オーディションから小林廉と中村大地が選ばれた。他に、柄本時生、金澤美穂、光石研、村上淳、中尾ミエ、岸部一徳らが共演した。
脚本は劇作家・鄭義信が手がけた。平山監督の盟友で、モントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞や日本アカデミー賞最優秀作品賞など数多くの映画賞を受賞した「愛を乞うひと」コンビが再タッグを組んだ。撮影は町田博。照明は木村太朗。美術は安宅紀史。録音は小松将人。編集は洲﨑千恵子。音楽は安川午朗。
撮影は08年に福岡県の田川市・志免町をはじめ、熊本県荒尾市、長崎県池島と約1ヶ月半にわたるオールロケで行われ、地元の手厚い協力があり、田川市は撮影のため決定していた炭鉱住宅の取り壊しを延期。志免町は、昭和の町並みを再現するため各商店が衣替えに応じ、多数の地元エキストラが出演した。11月27日(土)より新宿ミラノ他で公開。
▼小雪 撮影したのがつい最近のことのよう。(地元の協力で)すごく恵まれた環境で撮影ができた。炭鉱住宅は、実際に人間が暮らしていた姿が思い浮かび芝居がしやすかった。
▼池松壮亮 憧れの平山監督のもと生まれ育った福岡で作品が作れたことを心から誇りに思う。なにより福岡の皆さんの協力があってここまで来られた。
▼平山監督 撮影から2年を経て、やっと全国公開にこぎつけられ本当に嬉しい。(地元・福岡が舞台で)同窓会での反応が怖い(笑)。ただ、福岡だけじゃなく全国で映画が広まって欲しい。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。