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「桜田門外ノ変」、完成披露試写会

【FREE】「桜田門外ノ変」、完成披露試写会

2010年09月09日

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 幕末の歴史の動きに大きな影響を与えた、大老・井伊直弼暗殺事件を描く大作時代劇「桜田門外ノ変」(製作:一般社団法人いばらき映像文化振興協会+映画『桜田門外ノ変』製作組合+ユニークブレインズ/制作:ユニークブレインズ)の完成披露試写会が7日夜、丸の内TOEIで行われ、佐藤純彌監督、出演の大沢たかお、長谷川京子、渡部豪太、坂東巳之助、柄本明、加藤清史郎が上映前に舞台挨拶を行った。

 本作は、吉村昭の同名小説を原作に、襲撃の指揮を執った水戸藩士・関鉄之介(大沢)をはじめとする襲撃者たちの、志を胸に事件へと至った経緯、そして逃亡の果てに迎える運命を描いたもの(137分)。地域振興や観光誘致を目的とし、地元茨城県の有志たちが中心になって製作。水戸市の千波湖畔に桜田門周辺を再現した巨大なオープンロケセットを建設するなど、全県バックアップのもとに撮影が行われた。

 メガホンを執ったのは、今回が初めての時代劇となる佐藤監督(『男たちの大和/YAMATO』)。その他の出演者は、伊武雅刀、北大路欣也、生瀬勝久、渡辺裕之、須賀健太、田中要次など。主題歌はalanの「悲しみは雪に眠る」。10月16日(土)全国ロードショー。配給は東映。

 舞台挨拶当日は、事件(桜田門外ノ変)を起こす前に、桜田烈士たちが集結したと言われる「愛宕神社」で、大沢らキャスト陣がそれぞれ劇中の衣裳を着て、役柄そのものでヒット祈願を行った。

▼佐藤純彌監督の話 (桜田門周辺のオープンロケセットを)作ってくれたのは「男たちの大和」の美術監督(松宮敏之)。前回は263mで、今回は200m弱(の通り)だった。ああいう大きいものを作ってくれるのは彼しかいない。あのセットがあったからこそ映画ができたし、千波湖畔に作ってくれた水戸の人たちの熱い思いが伝わった。

▼大沢たかおの話 (桜田烈士は)国を思って、国の未来を憂いて、命がけで生き抜いた人達。僕たちはその遺産の上に生きているんだなと感じて、その思いを今とこれからに繋げて生きていかなければいけないと思った。僕は映画が好きで子供の時もよく銀座の映画館に見に来ていたが、この作品を見て、その頃に見て感動した憧れの日本映画を見ているような感じがした。

▼長谷川京子の話 この時代と現在が違うのは、多くを語らずに相手の心を察すること。愛する人が何かをしに行く時に、不吉な予感がしてもそれを察してあげて、(妻は)家を守って夫の帰りを待つ。何でも聞いてしまう私とはかけ離れた女性の役柄だったので、演じるのが難しかったです。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。