歌手・湯原昌幸が5日、東京・代官山の鳳鳴館でニューシングル「どうかしてるね」(同日発売、徳間ジャパンコミュニケーションズ)のリリースを記念したディナーショーを開催した。
「どうかしてるね」は徳間ジャパン移籍第1弾となる新曲で、作詞を「残酷な天使のテーゼ」の及川眠子氏、作曲を「天城越え」の弦哲也氏が担当。永年連れ添った女性から三行半を突き付けられて戸惑う主人公を描いた、ラテンタッチの歌謡ポップスとなっている。
実生活では妻で歌手の荒木由美子との結婚生活42年を迎え、芸能界のおしどり夫婦として知られるが、新曲ではそれと真逆の主人公を表現。
本楽曲について、湯原は「及川先生と初めて打ち合わせした際に『裏切ることがテーマ』と言われました(笑)」と明かし、「シニカルな歌なんだけど、ラテン系の素敵なアレンジにしていただいたので、うまく中和されて楽曲として非常に面白いものに仕上がったと自負しています」とアピールした。
作詞の及川氏は「湯原さんは今まで色々なテーマの曲を歌ってこられたので、これまでのイメージを壊すような作品にしたかった」と狙いを説明。作曲の弦氏は「本当は湯原さんより奥さんの曲を作りたかった」と笑わせつつ、「湯原さんは私と同年代で、この世界に入った時期もほぼ同じなので“湯原節”がすぐに浮かんだ。歌って良し、踊って良しの作品になっているので楽しんでいただければ」と語った。
この日のイベントでは新曲を含む全16曲を披露。妻の荒木も応援に駆け付け、ステージに華を添えた。
来年3月に79歳の誕生日を迎える湯原。「レコード会社の移籍も含めて、この年になって別世界に誘ってくれた歌だなぁと思っています。すごく自分の中に活を入れる楽曲になりました」と充実感を滲ませた。