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ワンエーカーが業界初のショートドラマ試写会開催

【FREE】ワンエーカーが業界初のショートドラマ試写会開催

2025年03月26日
左より金子監督、木村、清水、安田 左より金子監督、木村、清水、安田

 株式会社One Acre Short Drama(ワンエーカー ショートドラマ)は21日、ショートドラマ「ダウトコール~あなた、浮気されてますよ。~」の試写会をユナイテッド・シネマアクアシティお台場で開催した。ショートドラマの映画館での試写会は業界初となる。

 同社は、株式会社One Acre(ワンエーカー)からショートドラマ事業を分社化し設立された新会社。One Acreは広告代理店事業を中心に、SNSマーケティングやアカウント運用などのサービスを企業に提供している。タテ型の動画制作を強みとしており、昨年夏頃からはショートドラマの制作を開始。このショートドラマ事業を本格化するためにOne Acre Short Dramaを設立した。

 試写会のはじめに登壇した金子光三朗代表取締役の説明によると、ショートドラマ市場は2023年に中国で活性化し、2024年には中国での市場規模が504億4000万元(約1兆1000億円)に達した(「中国ショートドラマ業界発展白書2024」参考)。日本でも150を超える中国発のショートドラマアプリがリリースされており、日本は中国、米国に次ぐ市場規模に成長しているという。

 ショートドラマは1話につき1~3分ほどの尺で、計30~100話が一般的。最初の数話が無料、その後は課金方式をとるケースが多い。視聴者を飽きさせないよう1秒あたりのカット数が多いのが特徴だ。売れ筋のジャンルは2つ。まずは「不倫・復讐」もので、不倫男(女)への復讐劇が人気。もう1つは水戸黄門式とも言える「身分隠し」。悪役に対し、最後に身分を明かし懲らしめるといったストーリーが好まれている。また、最近では「BL」作品も人気が高まっているという。

 One Acre Short Drama(およびOne Acre)では、すでに「冴えない事務職は大株主?」、「頂き女子 ‐あなたのお金、頂いてもいいですか?‐」といった作品を制作してきたが、今作「ダウトコール」は初の自社製作作品となる。この作品も不倫復讐を題材にしたミステリーで、金子代表が監督を務めた。出演は清水麻璃亜、木村葉月、安田直人。脚本は1か月ほどで書き上げ、撮影は4~5日間というスピード感で制作された。全30話で構成され、3月27日(木)12時から「BUMP」「FANY:D」「Million」の3つのプラットフォームで配信開始される。

 金子代表は「(ショートドラマ市場拡大によって)チャンスが民間に降りてきた。すごく大きな費用をかけずとも(作品を)作り始められるので、幅広い人にチャンスがある」と市場の魅力を語り、「これからどんどんショートドラマを作って頑張っていく」と抱負を語った。なお、イベントにはキャストの清水、木村、安田も登壇し作品をアピールしたほか、MCを俳優のやべきょうすけが担当した。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。