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『怪物』カンヌ会見、是枝監督、坂元裕二ら出席

【FREE】『怪物』カンヌ会見、是枝監督、坂元裕二ら出席

2023年05月20日
記者会見の模様 記者会見の模様

 東宝=ギャガ配給『怪物』(6月2日公開)は、現地時間18日にカンヌ国際映画祭で公式会見が行われ、是枝裕和監督、脚本の坂元裕二、出演の安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太が出席した。

 是枝監督は、脚本を手掛けた坂元について「これまでに三度ほど公式の場で対談させて頂き、その都度私から、自分の映画で、自分で脚本を書かないなら、坂元さんにお願いしたいとラブコールはずっと送っていた」と話し、「僕は主に映画、坂元さんはテレビのドラマを作られているので違うフィールドのように見えたかもしれないが、ネグレクト、犯罪の加害者家族、疑似家族のモチーフだったり、時代とともに彼が注視しているトピックと、僕が題材として映画にしていたものは、時期は多少ずれているが凄くリンクしていた。同じ時代の空気を吸っている方だという認識があった。今回、川村(元気)さんたちのおかげでコラボレーションが成立し感謝している。川村さんから電話を頂いた時点で、(プロットを)読む前にこの仕事は受けようと思っていた」と念願のタッグだったことを明かした。坂元は、カンヌで注目されてきた是枝監督に憧れと少しのヤキモチを抱いていたことを語りつつ、「自分になくて是枝監督にあるのは、社会に対する強い責任感と他者への優しさ。それをこの映画に少し足した。それが今回ご一緒した利点、長所かなと思う」と話した。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。