ヤマハは、11月よりエジプトの公立学校「エジプト・日本学校(EJS)」40校にて、リコーダーを使った器楽教育を開始した(18日発表)。
同社はこれまで、総合楽器メーカーとして楽器を実際に演奏して学ぶ「器楽教育」のメリットを世界各地の音楽教育現場に広めてきた。その中でも2015年より新興国を中心に展開している「スクールプロジェクト」は、楽器に触れる機会に恵まれなかった子どもたちにも演奏する楽しさを知ってもらえるよう支援する取り組み。これまでにマレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、ブラジル、アラブ首長国連邦、エジプトの7カ国・累計129万人(22年3月末)の子どもたちに器楽学習の機会を提供し、楽器演奏を楽しむ環境づくりを支援してきた。
エジプトでは昨年11月より計9校で器楽教育を導入していたが、今回実施校を大幅に拡大。日本式音楽教育の普及に励む。
本活動では「持続可能な開発目標(SDGs)の目標4『質の高い教育をみんなに』、目標10『人や国の不平等をなくそう』および目標17『パートナーシップで目標を達成しよう』への貢献とともに、器楽教育を通した子どもたちの非認知能力の育成、そしてエジプトの教育事情に寄り添った音楽の普及活動におけるビジネスモデルの策定を目指す」としている。