歌手・八代亜紀が現地時間21・22日、パリ市内のパリ日本文化会館で自身初となるフランス公演を開催した。
八代にとってフランスは、世界最古の美術展「ル・サロン」で永久会員の称号を授与されるなど縁の深い場所。同国での公演は、本来デビュー50周年イヤーとなる2020年に企画されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、今回2年越しの開催となった。
コンサートは両日ともに完売。1部ではこの日のために新調したという着物姿で登場し、レコード大賞受賞曲「雨の慕情」を歌唱。MCではフランス語であいさつも行い、大きな拍手を浴びた。続けて「なみだ恋」「愛の終着駅」「おんな港町」「もう一度逢いたい」と自身のヒット曲を披露。1部の最後にはフランスのロックスターであるカロジェロをゲストに迎え、彼のヒット曲「Le portrait(ル・ポートレイト)」を日仏それぞれの言語で歌い分けて歌唱をするというコラボレーションも行われた。
2部は装い新たにドレスで登場し、敬愛するシルヴィ・バルタンの「アイドルを探せ」の日本語カバーや、八代がどうしてもパリで歌いたいとセレクトした「山谷ブルース」のカバー、自身の原点であるジャズスタンダード「FLY ME TO THE MOON」など全16曲を披露。客席からはスタンディングオベーションも沸き起こった。
鳴り止まない拍手の中、カーテンコールで登場した八代は、「舟唄」のダンチョネ節をアカペラで披露。ステージを締め括った。
今回の公演を終え、八代は、「念願だったパリでのコンサートが開催出来て本当に良かった~!」と喜びのコメント。「言葉の壁を超えて八代演歌がフランスの方々に受け入れてもらえたことが、何より嬉しかったです!私の大きな財産となりました」と笑顔で語った。