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東宝『SBM2』完成報告会に妻夫木聡ら登壇

【FREE】東宝『SBM2』完成報告会に妻夫木聡ら登壇

2020年10月31日
『STAND BY ME ドラえもん2』完成報告会開催 『STAND BY ME ドラえもん2』完成報告会開催

 東宝配給『STAND BY ME ドラえもん2』の完成報告会が29日、六本木のグランドハイアット東京で行われ、八木竜一監督、山崎貴監督、声優を務めた妻夫木聡、宮本信子が登壇。同じく同作で声優を務めたアナウンサーの羽鳥慎一が司会を担当した。

 ドラえもん初の3DCG映画として2014年に公開され、興収83億8千万円を突破する大ヒットになった『STAND BY ME ドラえもん』の続編。原作漫画の中でも屈指の名作として知られるエピソード「おばあちゃんのおもいで」をベースに、新たなオリジナル要素を加えて再構築。未来ののび太としずかちゃんの結婚式前日を描いた前作に続き、今作では結婚式当日に起きる大冒険を描く。妻夫木は前作から引き続き未来ののび太を演じ、「大人になっても頼りないのび太くんだが、どこか放っておけない愛くるしさがある。それを出せるように今回も演じた」と国民的キャラクターの声を担当する上での心構えを語った。そして、宮本は自身が演じた今作のキーパーソン “おばあちゃん” について、「のび太のことが大好きで、何をしてても受け入れる存在。大きな空気をフワッと出して、のび太くんを包んであげるイメージ」と印象を語った。宮本の演技に登壇者からも絶賛の声が挙がり、八木監督は「(おばあちゃんは)何年かすると亡くなるが、台詞の一つ一つにその儚さみたいなものを込めて頂けているなと感じた」、山崎監督は「優しい台詞を言っているのに、後ろに凛としたものを感じる二重奏になっていて、キャラクターの奥行きを自然に表現されている。(アフレコの)第一声を聴いた時に、八木と顔を見合わせて『もう大丈夫だ大丈夫だ』と笑った」と、宮本への賛辞を惜しまなかった。また、伊丹組育ちの山崎監督は宮本と旧知の間柄にあり、「ようやく一緒に仕事ができて幸せ」と念願のタッグに笑顔を見せた。

 前作の翌日を描く今作だが、公開は6年ぶり。八木監督は「6年の間に技術革新があったが、前作を見た方は思い出補正が入って美化されているはず。それに負けないように頑張って作った」と話し、CGでは表現が難しい “雨” にもチャレンジしたことで、雨が止んだシーンが大事なポイントになったと説明した。また、山崎監督はドラえもんの中で最も好きなエピソードに「おばあちゃんのおもいで」を挙げ、「1作目で入れたかったが、どうしても入れられなくてすごく心残りだった。(続編製作が決まり)やったやれる、まずはおばあちゃんから始めようとなった」と作品の起点となる裏話を披露した。

 最後に妻夫木は「皆さんのホームタウンのようなホッとできる場所になれば」と作品をアピール。あえて試写では本作を見ていないという宮本は「初日(舞台挨拶)が終わったらすぐに劇場に駆けつけて、幼い皆さん、お母さま、おばあちゃんがいっぱいいらっしゃると思うので、ぜひその中で見たいと思う」と、11月20日(金)の公開初日を心待ちにしている様子だった。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。