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東映『いのちの停車場』主演に吉永小百合決定

【FREE】東映『いのちの停車場』主演に吉永小百合決定

2020年08月07日
 東映は、先ごろ映画化を発表した『いのちの停車場』の主演に吉永小百合が決まったと発表した。さらに、松坂桃李、広瀬すず、田中泯、西田敏行の豪華キャスト共演も決定した。

 同作は、都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家として「サイレント・ブレス」や、NHKでドラマが放送中の「ディア・ペイシェント」を発表してきた南杏子の最新作同名小説を映画化するもの。5月27日の原作刊行と同時に映画化も発表し話題となった。原作は、今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死・安楽死などの医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、家族を描いている。吉永は、出演122本目となる今作で、自身初となる医師役を演じる。吉永は「幼い頃、身体が弱くて何度も入院し、素晴らしい先生に救(たす)けていただきました。今、私はどんなドクター像を作ることが出来るか、心が弾む毎日、しっかり準備します。医療関係の方々への感謝の思いを込め、 “生と死” をしっかり見つめる作品をみんなで力を合わせて作ります」とコメントしている。

 メガホンをとるのは、『八日目の蟬』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞し、吉永が主演を務めた『ふしぎな岬の物語』でも同じく監督賞を受賞した成島出監督に決まった。また、脚本を、近年の山田洋次監督作品のほとんどに助監督として関わり、共同脚本を務め、『母べえ』や『おとうと』、『母と暮せば』といった吉永主演作の脚本を担当してきた平松恵美子が担当する。

 現在は新型コロナウイルス感染拡大防止対策をとった上で撮影の準備に入っている。2021年全国ロードショー。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。