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ギャガ『真実』Jプレミア、ドヌーヴら来日

【FREE】ギャガ『真実』Jプレミア、ドヌーヴら来日

2019年10月05日
『真実』ジャパンプレミア(左より宮﨑、ビノシュ、宮本、ドヌーヴと佐々木、是枝監督) 『真実』ジャパンプレミア(左より宮﨑、ビノシュ、宮本、ドヌーヴと佐々木、是枝監督)

 ギャガ配給『真実』のジャパンプレミアが3日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演のカトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュが揃って来日。是枝裕和監督、吹替声優を務めた宮本信子、宮﨑あおい、佐々木みゆとともに登壇した。

 会場のファンに向けて挨拶したドヌーヴは、是枝監督との撮影について「最初は通訳を介してのコミュニケーションしかできず、もどかしい想いもあった。しかし一緒に時間を過ごすにつれ、監督の表情や視線を見るだけで“今のシーンはこう感じているんだろうな”と色々なことがよく理解できるようになった」と語り、ビノシュは「『誰も知らない』(04年)という作品を通じて是枝監督を知ったが、監督の作品は子どもたちがとても無邪気に描写されており、そして人生のディティールが細かく描かれている様子に感動した。実際に監督にお会いしたところ、物静かだが、その沈黙の中に優しさ、鋭い観察眼が感じられた。映画監督は目と耳のセンシビリティ、感受性が必要だと思っているが、そのような資質を持つ真髄たる方だと思う」と絶賛した。

 一方、是枝監督は初のオールフランスロケ、キャストもスタッフもフランス人という環境下での撮影について「1日8時間のみと、日本で撮影している時の半分の時間で、日本の倍くらいの日数をかけて映画を作っていった。リズム感が日本と異なるので“本当はもっと撮影できるのに!”と思っていたが、撮影以外の時間も含めて、ゆっくりと同じ時間、場所を共有できたのは本当に良かった」と述べ、「各国の映画祭などに出ると、凄い2人と映画を撮ったんだな、と思うが、現場にいる時はひとりの女優さんと監督という関係は変わらないので、お互い信頼関係を築きながら、楽しく良い作品を作るということだけを考えた」と名女優たちとの撮影を振り返った。

 10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。