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『サウナの~』監督ら来日で初日舞台挨拶

【FREE】『サウナの~』監督ら来日で初日舞台挨拶

2019年09月19日
 アップリンク=kinologue配給『サウナのあるところ』が14日(土)より公開中だ。監督のヨーナス・バリヘル、ミカ・ホタカイネン、出演のミッコ・リッサネン、カリ・テンフネンが来日し、初日にアップリンク吉祥寺、同渋谷、新宿シネマカリテで舞台挨拶を行った。アップリンク吉祥寺の舞台挨拶を次の通りレポートする。

 同作は、サウナの本場フィンランドより届いた本格サウナドキュメンタリー。同国のアカデミー賞にあたるユッシ賞で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、1年以上のロングラン上映になった。

 当日は、元軍人のカリは軍服、ミッコは「映画の中では裸だから」とバスローブ姿で登場し、満席の会場を沸かせた。ゲスト4人は今回が初めての来日。早速日本式サウナを体験したようで、ヨーナス監督は「これまでの人生でもトップに入るような素晴らしいサウナだった」と絶賛。ミカ監督は深くうなずきながらも、「ひとつだけ疑問なのは、なぜサウナにTVがあるの?」と日本とフィンランドとの違いに触れた。

 サウナを舞台にした映画を撮った理由についてはヨーナス監督が説明した。「公衆サウナに入っていたとき、20代の男性2人がやってきて、“人生をともにする女性を見つけた”と目を輝かせながら話し始めた。僕がいるのに気にならないのかなと不思議だった。その後、60代の男性たちが入ってきて、“妻と別れる決意をした”と話し始めた。サウナは男たちにとって、こんなにも心を開ける場所であることに気が付いた」と製作の経緯を語った。また、ミカ監督は、「フィンランドのサウナは昔、出産の場であり、亡くなった人の体を清める場所であった。それほどまでに神聖な場所。生まれた時から死ぬまで一生かかわる場所だった」とフィンランド人にとってサウナがいかに神聖であり、大切な場であるかを話した。今作では、出演者たちがサウナで赤裸々に人生を語る姿が収められている。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。