クロックワークス配給『COMPLICITY/コンプリシティ』が第69回ベルリン国際映画祭のキュリナリー・シネマ部門に出品され、現地時間の11、12日に上映された。
日中共同で製作された同作は、技能実習生として来日した主人公が、他人になりすまし小さな蕎麦屋で蕎麦職人になるべく住みこみで働くうちに、家族や自分の未来のために成長していく物語。トロント国際映画祭、釜山国際映画祭に次々出品され、東京フィルメックスでは観客賞を受賞するなど注目を集めている。
11日のプレミア上映では、近浦啓監督が、主演のルー・ユーライとともにQ&Aに登壇。客席からは、蕎麦は日本と中国の伝統的なものなのか?と質問が挙がり、監督は「元来は中国が発祥であるということもあり、中国と日本を繋げるためには、とても良いモチーフになると思った。同時に、蕎麦は日本の伝統食でもあり、シンプルだけど技術は奥が深く、とても『日本的な』食べ物でもあると思っている」と話した。
公開時期は調整中。製作はクレイテプス、Mystigri Pictures。