ギャガ『万引き～』監督と松岡が早稲田講義

　ギャガ配給『万引き家族』の是枝裕和監督と出演の松岡茉優が、２日に早稲田大学で行われた映像制作者が登壇する人気講義「マスターズ・オブ・シネマ」に登場した。当日は早稲田大学の学生７００人が２人の話を聴いた。

　松岡は、念願の是枝作品での撮影時を振り返り、「（これまで）オーディションではこれをやる、お芝居に対してこのときはこうするみたいな自分なりのうまくやるためのジンクスを作ってきた。例えば、泣くシーンであればここでジャブ打っとくぞっていう感じの、作為的な演技の仕方を培ってきたが、『万引き家族』ではそれが全く通用しなくて全然ＯＫが出なかった。これまでやってきたことを全部捨ててやったら、やっとＯＫが出て。まるでむき出しの卵みたいな、はじめての経験をした」と話した。また、共演者の安藤サクラについて「女優にとって、絶望的に素晴らしい芝居をやられる」と脱帽の演技だったことを回想し、是枝監督も「それくらい安藤さんはすごかった。（カンヌの）審査員の女優さんたちが、『安藤さんがすごい』と言って帰るといった状態だった。とんでもないものを観たなという顔をしているのが、すごいと思った」と手放しで褒めちぎった。６月８日（金）よりＴＯＨＯシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。