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MRとAI技術、東宝とMSが日比谷で活用

【FREE】MRとAI技術、東宝とMSが日比谷で活用

2018年05月25日
「ゴジラ・ナイト」発表会(左より太古、安武、バーディーン、三上、浅野の各氏) 「ゴジラ・ナイト」発表会(左より太古、安武、バーディーン、三上、浅野の各氏)

 東宝は、日本マイクロソフトと連携し、最新技術を駆使した2つの取り組みを5月24日から日比谷シャンテ、日比谷ゴジラスクエアで開始した。

 1つは、マイクロソフトが開発したMR(複合現実)を体験できるゴーグル「ホロレンズ」を利用したゴジラのアトラクション。日比谷ゴジラスクエアにブースが設置され、参加者はホロレンズを装着すると、日比谷の街に現れたゴジラに遭遇するという内容。参加者の掛け声をAI(人工知能)が認識し、ミサイルが発射され、ゴジラを攻撃することができる。同アトラクションは「ゴジラ・ナイト」と銘打ち、5月24~29日の夜に行われる。計140名の参加枠をはるかに上回る応募があった。

 もう1つは、「マイクロソフト・アジュール」のAIを使って、日比谷シャンテで近未来の消費体験を提供する「HIBIYA 2018」プロジェクト。設置したデジタルサイネージで、目の前にきた客の年齢、性別、表情などを分析し、その客に最適な映画の予告編を自動放映する。また、入居する飲食店のイスや店内にセンサーを設置し、館内のデジタルサイネージで各店舗の混雑状況を表示。携帯やパソコンからでも確認できるようにする。地下2階のリンガーハットでは、注文、会計もスマートフォンで完了できるシステムも取り入れる。

 両社は23日、東宝本社11階の会議室でプレゼンを行った。はじめに挨拶した東宝の太古伸幸専務取締役は「弊社の戦略上、重要なキーワードであるゴジラ、日比谷に関連するイベントに取り組めることは時宜を得たもの。これを足掛かりに、最先端テクノロジーを活用した新しいエンターテイメント体験の提供について、様々な研究やチャレンジをしていきたい」と話した。続いて米マイクロソフトのロレイン・バーディーンMRスタジオゼネラル・マネージャーが「屋外でホロレンズを使用するイベントは今回が世界初。私もMRに6年間携わっているが、非常に楽しみにしている」とし、マイクロソフトにとっても新しい試みであることを強調した。

 その後、東宝の安武美弥不動産経営部東宝日比谷ビル営業室長、日本マイクロソフトの浅野智業務執行役員、三上智子業務執行役員が順にプレゼンし、今回の試みの詳細を説明した。AIは、活用すればするほど知識を蓄えていくため、より効率的にサービスを提供できるようになっていくという。両社は今後も「第3弾、第4弾、第5弾と新しい付加価値サービスをHIBIYA 2018のプロジェクトの中に作っていきたい」(浅野氏)としている。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。