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FOX『シェイプ~』ギレルモ来日会見実施

【FREE】FOX『シェイプ~』ギレルモ来日会見実施

2018年01月31日
左からギレルモ監督、菊池凜子 左からギレルモ監督、菊池凜子

 FOX『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が来日し、30日に千代田区の赤坂プリンスクラシックスで会見を行った。

 昨年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したことを皮切りに、世界各国の映画祭では269ノミネートのうち75受賞(30日時点)。第90回米国アカデミー賞では作品賞を含む最多13部門にノミネート。アカデミー賞最有力候補作として世界が注目している同作で描かれたのは、ひとりの孤独な女性と水の中で生きる不思議な生物との言葉を超えた感動的な愛の形だ。

 会見で監督は、「異種を恐れる、この現代に必要な物語。現代の話ではなく、おとぎ話の切り口で語れば、皆さんに届くと思った。1962年、ある声のない女性と獣がいて恋をした。この時代のアメリカは将来や宇宙への希望に満ち、暮らしぶりも豊かだった。だが、異種を恐れていたのは今と変わらない。映画もTVの台頭によって衰退していた頃。そういう背景を踏まえ、映画に対する愛を持ってこの物語を描いた」と想いを話した。

 主人公・声のない女性イライザ役にサリー・ホーキンスを選んだ理由については、「30代後半の女性を描きたかった。平穏な暮らしをしている様であるが、輝きを持っている女性。(サリーの演技は)イギリス映画『サブマリン』で注目した。わき役だったが僕は彼女の演技から目を離せなくなった。良い役者に必要なのは台詞を上手く言えることではなく、良く見て、良く聞くことができること。それを彼女は素晴らしく出来ていた。この映画のオファーをした時、彼女は快く引き受けてくれた」とコメントした。

 この日は、監督作『パシフィック・リム』に出演した菊地凛子が花束ゲストとして登壇する一幕もあった。3月1日より全国公開される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。