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WB『鋼の錬金術師』完成会見に山田涼介ら

【FREE】WB『鋼の錬金術師』完成会見に山田涼介ら

2017年10月04日
WB『鋼の錬金術師』完成報告会見(曽利監督) WB『鋼の錬金術師』完成報告会見(曽利監督)

 WB『鋼の錬金術師』の完成報告会見が3日、港区の網町三井倶楽部で開催され、出演の山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子、監督の曽利文彦が登壇した。

 兄弟であるエドとアルは、錬金術の失敗により失った身体を取り戻すため、「賢者の石」を求めて旅に出る――。原作は月刊「少年ガンガン」で01年~10年に連載された荒川弘による大人気コミックス。全世界シリーズ累計発行部数7千万超の大ベストセラーになっており、03年と09年にTVアニメ、05年と11年には劇場アニメが公開されるなど、多岐にわたり展開され、今回満を持して実写映画化が実現。10月25日には第30回東京国際映画祭のオープニング作品としてワールドプレミア、12月1日より全国ロードショーされる。劇場公開ではIMAX、4DXでの上映も決定しており、400スクリーン規模で送りだされる今冬の話題作だ。

 会見で主人公エド役を演じた山田は「日本映画からとんでもない作品が誕生した。3カ月間にわたる撮影の後も曽利監督はずっと本作と向き合い、完成にこぎつけて下さった。完成を観た時、初めて『ハリー・ポッター』を観た時の様な驚きがあった。日本映画でもここまで出来るんだということを知ることができた」と完成に満足している様子を見せた。

 同作は、邦画史上最大規模のVFXと新技術を取り入れているが、とりわけイタリアロケでは、事前に街並みをドローン撮影し、そのデータを取り込み、コンピューター上にバーチャルな街を再現する手法をとっている。

 これにキャスト等の撮影素材を合成する手法は、ハリウッドでは『アベンジャーズ』等で一部採用されているが、日本映画で本格的に使われるのは初めてのこと。撮影現場について本田が「完成度がすごい。撮影で山田君が何もないところを殴っているのを横で見ていて、ちょっと不安になった(笑)」と振り返ると、山田も「そりゃ不安になるよ。ちゃんと拳あたっているのかなって」と笑顔を見せた。

 曽利監督はフルCGで撮影したアル役の水石亜飛夢について、「当初、モーションキャプチャーのためのスタンドイン役者として水石君にお願いしていた。完成のアルの声は、別の役者をイメージしていた。しかし、撮影を重ねるごとにエドとアルのコンビが、山田君と水石君に思えてきた。特に兄弟喧嘩をするシーンの完成度の高さには驚き、アル役を水石君が演じるべきだと思いお願いした」と説明した。水石は96年1月生まれの俳優で、ミュージカル「テニスの王子様2nd season」「星の王子様」(主演)など舞台・TVで活動。映画出演作は『武曲 MUKOKU』『笑いの枝折り』『いぬやしき』『花は咲くか』など。さらに、曽利監督は原作者・荒川氏が同作を観たことについても触れ、「心臓が飛び出るほど緊張したが、荒川さんが試写会場を出て来られた時に笑顔だったので、ガッツポーズの気持ちだった。自信を持ってお届けしたい」とアピールした。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。