ショウゲート配給『スノーデン』のオリバー・ストーン監督が来日し、18日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された、ジャパンプレミアの舞台挨拶に登壇した。
元CIA職員エドワード・スノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)に迫るヒューマンドラマ。米国政府による膨大な個人情報監視の事実を暴露した彼は、英雄か、それとも国家の裏切り者か。ごく普通の29歳の若者だった彼は、なぜ輝かしいキャリア、恋人と築き上げた幸せな人生を捨ててまで重大な告発を決意したのか、その真実に迫る。
1月27日に始まる日本公開は、世界最速のもの。18日のジャパンプレミア会場・スクリーン2(351+2席)はほぼ満席となった。
登場したストーン監督は観客に向けて、「すごい映画です。心乱されて下さい」とアピール。また製作について、「ベースは、スノーデン本人が僕たちに話してくれた内容。彼に会うためにモスクワに9回通い、技術的なディテール、米国諜報機関の内部などリアルに描いた」と振り返り、「大手スタジオには全て断られるなど非常に苦労した。恐らく彼らも怖かったのだろう。出資には、ドイツ、フランスが参加し、ヨーロッパ諸国への配給権を先に売る形で実現した」と完成に至るまでの苦労を語った。さらに、「米国には協力者が少なくなってきているので、もしかしたら最後の映画になるかもしれない」と今作に懸けた想いを主張した。
当日は、女子レスリング・リオ五輪金メダリストの登坂絵莉も参加し、ストーン監督に花束を贈呈する場面もあった。