ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント発売「【初回限定生産】アマデウス 日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ」の19日リリースを記念し、同日、東京・東新橋のスペースFS汐留でイベントが行われ、声優の三ツ矢雄二が出席した。
モーツァルトの生涯を描き、84年のアカデミー賞で作品賞など8部門を受賞した名作。今回発売する商品には、劇場版(DVD)とディレクターズカット版(BD)を収録。30年前に放送されたテレビ朝日「日曜洋画劇場」の日本語吹替音声を収録したほか、ディレクターズカット用に吹替音声欠落部分も追加収録。LD‐BOXにのみ収録されていた幻のコメンタリーも入れるなど、超豪華仕様でリリースする。
30年前にモーツァルト(トム・ハルス)の吹き替えを担当した三ツ矢は、開口一番「昨日(18日)で62歳になったが、『アマデウス』は僕の若い時の代表作だと思っている。でも、自分の声の吹き替えがこれまでリリースされていなかったのが心残りだった。今回発売されると聞き、追加収録もさせてもらい、もう思い残すことはない」と同作への思い入れの強さを語った。
今回の追加収録は、30年前と同様に佐藤敏夫氏が演出を担当。三ツ矢は「当時、業界では洋画で佐藤さんの演出を受ければ一人前と言われていた。『アマデウス』の演出を佐藤さんがされることは噂で聞こえてきたが、まさか自分にお声がかかるとは」と当時の心境を振り返り、モーツァルトの特徴的な笑い声を再現するため、「住んでいたマンションの1階で笑い声の練習をしていると、外を怪訝な顔をして人が通っていった(笑)」とユニークなエピソードを披露した。
この日は、演出の佐藤氏も客席でイベントを見守り、三ツ矢は「佐藤さんは厳しくて、佐藤さんの仕事が入ると緊張していた。今(客席から)でも緊張する(笑)」と話したが、追加収録の際は「(あまり指摘されずに)スムーズにいったので、自分も成長したのかなと喜んだ」と30年ぶりのモーツァルトの声にも自信を覗かせた。イベントの最後には、「何度見ても面白い。年代の節目節目で観ると見方が変わる作品なので、ぜひお手元に置いておいてほしい」と作品をアピールして締めくくった。