歌手・島倉千代子(享年75)さんの07年シングル「おかえりなさい」(日本コロムビア)の歌碑が岩手県・釜石市の根浜海岸に完成し、30日、除幕式典が行われた。
歌碑は、東日本大震災の大きな被害に心を痛めていたという島倉さんの思いを聞いていた島倉千代子後援会(事務局・大阪市吹田市、吉田恵美子代表、会員約160人)が建立を計画。白御影石製の歌碑には「おかえりなさい」の歌詞が刻まれ、背面には同シングルのジャケット写真が刻み入れられている。
除幕式には関西、福岡、四国、東京、地元・釜石からの島倉千代子後援会、およびファン約70名に加え、「おかえりなさい」の制作プロデューサーである境弘邦氏、作詩の友利歩未氏、作曲の杉村俊博氏に加え、山崎秀樹釜石市副市長が出席。除幕後、吉田代表は「たくさんの人たちの応援とご協力のおかげで今日、『おかえりなさい』の歌碑の除幕が出来ました。きっとどこかで島倉さんも見てくださっていることと思います。そして『私のファンの人たちもなかなかやってくれますね』とほめてくださっていることと思います。東北の一日でも早い復興を願っています」。
また、山崎副市長は「島倉千代子さんの大切な思いが詰まった『おかえりなさい』の歌碑が建立されたことは誠に意義深く、これまでご尽力された関係者の皆様方に敬意を心よりの感謝を申し上げます」と語った。
その後、参加者全員で「おかえりなさい」を大合唱、根浜海岸に島倉さんの想いを響かせた。