山形国際ドキュ、大賞はペドロ・コスタ作品

　８日より開催された「山形国際ドキュメンタリー映画祭２０１５」の受賞結果が１４日に発表され、大賞にポルトガル人監督のペドロ・コスタ作『ホース・マネー』が輝いた。

　映画祭は１５日に閉幕。１４日時点で来場者数は２万人を超えた。全体で１６５本が上映され、インターナショナル・コンペティションとアジア千波万波の２つのコンペティション部門には１２４の国と地域から１８７４本の応募があり、その中から３３本が上映され、各賞が次の通り決定した。

〈各賞受賞作品と監督名〉

【インターナショナル・コンペティション】
▼ロバート＆フランシス・フラハティ賞（大賞）＝『ホース・マネー』監督：ペドロ・コスタ
▼山形市長賞（最優秀賞）＝『真珠のボタン』パトリシオ・グスマン
▼優秀賞＝『祖国‐イラク零年』アッバース・ファーディル、『銀の水‐シリア・セルフポートレート』オサーマ・モハンメド、ウィアーム・シマヴ・ベデルカーン
▼特別賞＝『女たち、彼女たち』フリア・ペッシェ

【アジア千波万波】
▼小川紳介賞＝『たむろする男たち』マーヤ・アブドゥル＝マラク
▼奨励賞＝『蛇の皮』ダニエル・フイ、『ラダック　それぞれの物語』奥間勝也
▼特別賞＝『きらめく拍手の音』イギル・ボラ、『ミーナーについてのお話』カウェー・マザーヘリー、『鉱（あらがね）』小田香、『わたしはまだデリーを見ていない』フマイラ・ビルキス

【その他】
▼市民賞＝『祖国‐イラク零年』アッバース・ファーディル
▼日本映画監督協会賞＝『私の非情な家』アオリ