米アカデミー賞公認の短編映画祭・ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF)は、東京国際映画祭との提携企画「SSFF シネマミュージアム‐秋の特別上映会‐」を14日から18日まで開催している。その一環として15日、AKB48とのコラボ作品『9つの窓』の上映イベントが上野の東京都美術館で実施された。
『9つの窓』は全9本の短編で構成されたオムニバス作。AKB48メンバーがそれぞれの短編に出演。16年1月30日よりブリリアショートショートシアターで先行上映、2月6日より全国順次公開される。
当日に上映された作品は、そのうちの1本『漁船の光』。『漁船の光』は小さな漁村で暮らす詩織(横山由依)と詩織の幼馴染(大野拓朗)との再会を描いた物語。上映後、廣瀬陽監督、出演の横山、大野が登壇した。
廣瀬監督は「本来、長編で語るような内容を短い尺の中で表現した。外せないポイントを抑えながら制作した。横山さんにはピュアに演じてもらうようにした」と話した。横山は「初めての主演作。短い尺の中で伝えることに難しさを感じたが、大野さんと提案し合いながら頑張った。愛媛県の興居島(ロケ地)の景色も見どころです」とコメント。大野は「短編は観ている方が想像を働かせる余地があるという点が面白い。完結したり、全てを説明しない。本作でも背景、職業、年齢設定、横山さんとの関係性を全て説明していない。短編だからこそより役作りし、深みを出すようなお芝居を心掛けた」と短編の魅力を交えながら語った。