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山形国際、OP作品はオリヴェイラ監督作品

【FREE】山形国際、OP作品はオリヴェイラ監督作品

2015年09月11日

 10月8日から15日までの8日間開催される「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の東京記者会見が10日に港区のブラジル大使館で実施され、濱治佳(東京事務局長)、牧野貴(インターナショナル・コンペティション部門 審査員)、小川直人(ともにある Cinema with Us2015 コーディネーター)の3氏が登壇した。

 会見では、オープニング上映作品は今年4月に106歳で死去したマノエル・ド・オリヴェイラ監督作『訪問、あるいは記憶、そして告白』(82年)と発表された。濱氏は、「オリヴェイラ監督が逝去されるまで、リスボンのシネマテークに保存されたまま、劇場で公開されることはなかった作品。今年5月のカンヌ国際映画祭で初めて上映され、世界中で話題になった。本作を日本で初上映する」と同作についてコメントした。

 牧野氏は「短編映画を制作し、世界中の映画祭で上映するということを普段は行っている。審査にあたって、どのような作品がドキュメンタリー映画として成立しているのかを楽しみにしている。ドキュメンタリー映画には様々な種類がある。自分にとっての一本を探してほしい」と話した。小川氏は「『ともにある~』は、東日本大震災が起きた2011年から続く特集企画。今回で3回目を迎え、震災をめぐる映画の上映とディスカッションを行っている。この特集を行うに際してヤマガタという場は最適だと実感している。年を追うごとに震災そのものの捉え方、社会情勢、個人の人生や生活が変わっていく。それらをいかに描いていくのかと興味深く思い、そういった視点から作品を選んでいる」と語った。

 同映画祭は89年からスタートし、2年に1度開催されてきた。会場は山形市中央公民館(アズ七日町)、山形市民会館、フォーラム山形、山形美術館ほか。主催は認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。