昨日の神戸新聞杯は手に汗握る好レースでしたね。ワンアンドオンリーはさすがダービー馬という強さでした。さて、菊花賞の東西両トライアルが終わったので、ここで本番の展望を書いてみたいと思います。
主役は、もちろんワンアンドオンリー。強敵イスラボニータが天皇賞に回ったことで、断然の1番人気となることでしょう。ただし前哨戦での辛勝は、「2冠確定」よりも「混戦の菊」のイメージを強くさせました。レース後はヘロヘロだったという陣営のコメントからも、最後は苦しかった様子が窺えます。ひと叩きしたことで、本番で力の違いを見せつけるのか、それとも夏を越えて他馬と差が詰まってしまったのか。次でハッキリすることでしょう。
次点では、セントライト記念2、3着のトゥザワールド、タガノグランパが有力でしょうか。ただ、この2頭はイスラボニータに完敗し、ちょっと底が割れてしまった感。勝ちきるまではどうでしょうか。それなら、神戸新聞杯で2、3着のサウンズオブアース、トーホウジャッカルの方が未知の魅力がある気がします。特にトーホウは、勝負所で何度か前が詰まる不利がありながら、最後はダービー馬にタイム差なしまで詰め寄りました。この夏最大の上がり馬かもしれません。
巻き返しが怖いのは、ディープインパクト産駒勢。特にトーセンスターダムは、ここ数戦不調が続きますが、3角から勢いをつけられる京都なら変わり身があってもいいはず。同様に、サトノアラジン、ステファノス、ヤマノウィザード、ワールドインパクト、ラングレーあたりは、直線で坂が無い方が面白いかもしれません。
トライアル組以外では、夏の北海道で力をつけたゴールドアクターに注目。2600mを連勝し、距離への不安は皆無。春の時点でも重賞で好走する力はあったことから、成長次第で上位に食い込んでくる可能性を秘めていると思います。
個人的には、出走できればキネオペガサスも狙ってみたい馬。神戸新聞杯は完敗でしたが、少し太めで休み明けという感じでした。一度叩けば粘りも変わってくるはず。菊花賞は早めスパートの先行馬が穴をあけるので、タイプ的には合っているでしょう。