特集:セカンドライフの可能性～日本テレビ、フジテレビの取り組み～

▼フジテレビからは、メディアミックスを広げるトライアルという位置付けで取り組まれている「アイドリング」での展開＝写真右＝などを紹介。門澤氏はセカンドライフへの取り組み姿勢について「ウチは企業として（ビジネス化を目指し）セカンドライフに取り組んでいる訳ではなく、各番組がセカンドライフ活用を行うならばデジタルコンテンツ局がサポートしますという形で、番組宣伝の1つのツールとして捉えている」と説明。
　「アイドリング」は、昨年10月よりスタートした9人の女の子の成長を追う番組で、CS721・739での放送に加え、フジテレビ・オンデマンドでの配信、さらに地上波でのダイジェスト放送、さらに携帯での番組配信を行なっている。
　この番組は最初から配信することを前提に出演契約を行なっていたので、セカンドライフへの親和性も高かった。門澤氏は「いかに番組を面白く、また彼女たちを良く見せるためのツールとしてセカンドライフを捉えている」と説明。その取り組みとしてセカンドライフ内ではアイドリングメンバー9人の本物そっくりなアバターを用意しており、セカンドライフ内でのアイドリングイベントなどを実施していく考えだ。
　同局で今後の展開として検討されているのが“クロスメディア広告パッケージ”だ。これは、セカンドライフ内でのPRムービーを制作し、これをCSやフジテレビ・オンデマンド、HPでも流していくという枠組みとなるもの。現在フジテレビ・デジタルメディア局では、SIM「JAPAN05」を所有しているが、現状はクリエーターの遊び場のようなイメージでさまざまなトライが行なわれている。
　門澤氏は締めくくりとして「イメージだが、セカンドライフの取り組みをビジネス化してお金を稼いでいくことも考えられるが、そうではなく、番組関連グッズなどを売り、その収益を寄付していくような、CSRの一種として取り組んでいくことを現在模索している」と語った。

※下の写真はクリックすると拡大します＝左から、プレゼン中の会場の様子、「コマーシャリング!!!」に関するプレゼン資料、プレゼン登壇者ら。
　　

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■アイドリング!!!とは…
【テレビ放送、インターネット配信】
▽CS放送フジテレビ721　毎週月曜～金曜17時～30分▽CS放送フジテレビ739　毎週月曜～金曜25時50分～26時20分▽地上波「アイドリング!!!日記」毎週木曜深夜▽フジテレビOn Demand　毎週月曜～金曜20時頃配信スタート（配信時間約2時間）
○スタッフ
▽ゼネラルプロデューサー：吉田正樹　バラエティ制作センター部長▽チーフプロデューサー：神原　孝「クイズ！ヘキサゴン?」「メントレG」「ザ・ベストハウス123」、宮道治朗　「トリビアの泉」「ネプリーグ」「幸せってなんだっけ～カズカズの宝話」、石井浩二　「笑っていいとも！」「タモリのジャポニカロゴス」、佐々木将　「HEY!HEY!HEY!　MUSIC　CHAMP」「魁！音楽番付」「人志松本のすべらない話」▽プロデューサー：門澤清太　「人志松本のすべらない話」、朝妻　一　「幸せってなんだっけ～カズカズの宝話」▽総合演出：塩谷　亮　「トリビアの泉」
○キャスト
▽MC：バカリズム、フジテレビ女性アナウンサー、アイドリング!!!＝（メンバー）加藤沙耶香、小泉瑠美、遠藤　舞、江渡万里彩、滝口ミラ、外岡えりか、谷澤恵里香、フォンチー、横山ルリカ
【実績】
▽CD：07年7月デビューシングルオリコン13位、累計出荷2.7万枚突破（第2弾発売を計画中）▽地上波深夜番組：「アイドリング!!!日記」2007年1月～9月　平均視聴率2.1％（民放　横並び断然トップ）▽アイドリング!!!ブログ：（フジテレビZOO）約30万PV／月▽着うた：合計4000件以上～DL▽ケータイ待ちうけ：合計9121DL▽デコメ：合計1703DL▽グッズ売上：300万円突破（いずれも9月末時点）
【地上波有名番組にゲスト出演】
▽クイズ！ヘキサゴン：5月・7月・8月（小泉・谷澤・横山・加藤・遠藤）▽笑っていいとも！：7月11日（全員）▽魁！音楽番付：7月11日（全員）▽お笑いレッドカーペット：8月16日（全員）▽ベストハウス1・2・3　4時間SP：9月19日（遠藤・小泉）▽ネプリーグ：10月8日（横山）…その他、週刊プレイボーイ、B.L.T、ボム等の有名誌のグラビアを飾る。11月には週刊ファミ通で表紙登場。

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　このセミナーは、デジタルハリウッド大学大学院のセカンドライフ研究室／ヒットコンテンツ研究室主催の、業界別セカンドライフ・ビジネスセミナー第1弾「音楽業界のセカンドライフ活用法」（デジタルハリウッド・お茶の水キャンパスで開催／後援・リンデンラボ、放送出版エージェンシー）として11月16日に開催されたもの。テレビ局の事例紹介のほかにも、JASRAC送信部部長の小島芳夫氏による音楽著作権の扱い等の解説、セカンドライフ内で音楽活動を行なっているシャ乱Q・はたけ氏、エイブル・シードの新田一也氏らの事例報告、デジタルハリウッド大学大学院セカンドライフ研究室代表の三淵啓自教授によるソリューション紹介講演が行なわれた。