特集:独自な地位と役割果たしてきたエンジェル大賞
2007年09月19日
花を開かせて欲しい 去る7月31日、第9回授賞式が東京・千代田区の角川グループホールディングス本社ビルで行われた。同振興基金信託・運営委員会委員長の羽佐間重彰氏が受賞者に表彰状を授与し、「みんなユニークな企画で感心した。今回の5本の中に末期がんを扱ったシナリオが2つもあってどのように実現されるか楽しみ」と挨拶。
続いて、同振興基金信託委託者で同財団の角川歴彦理事長が賞金目録を授与(入選50万円)した。角川理事長は、「第9回を数え全体的に突拍子もない企画よりも、実現可能なものが増えてきた。でも、映画は面白いもので調和が取れていることが必ずしも作品として受け入れられるというわけでもないので、多少荒削りになってもいいから作品として完成されることを期待している」とし、同基金の運営を受託しているシネマ・インヴェストメント(CINV)会長の原正人氏も「まだ入口なので、これからじっくりと花を開かせて欲しい」とエールを送った。そして、それを受けて各受賞者が受賞の喜び、今後の抱負を述べ、「“プロデューサー気質の監督”、“映画ビジネス全般を見られる”、“ビジネスとクリエイターを兼ね備えた”、“先が読める”プロデューサーを目指したい」といった目標を各々掲げた。
(全文は、「月刊文化通信ジャーナル」07年9月号に掲載)