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アップリンク吉祥寺パルコが12月14日開業、浅井隆社長に聞く

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アップリンク吉祥寺パルコが12月14日開業、浅井隆社長に聞く

2018年12月18日

アップリンク浅井氏.jpg



 東京・吉祥寺に12月14日、新しい映画館が誕生する。パルコとアップリンクの共同事業による「アップリンク吉祥寺パルコ」(通称:アップリンク吉祥寺)だ。

 JR吉祥寺駅すぐの商業施設、吉祥寺パルコ内(地下2階)にオープンする同館は、最小29席、最大98席のコンパクトなスクリーンを5つ有し、計300席のキャパシティに設定されている。10スクリーン前後のシネマ・コンプレックスでもなく、1~3スクリーンのミニシアターでもない、新機軸の劇場形態「ミニシアター・コンプレックス」として、映画業界に新しい風を起こす。

 昨今、上映される映画の本数は増加の一途をたどっている。2010年に716本だった1年間の公開本数は、2017年に1187本まで膨れ上がった(映連調べ)。ここにライブビューイングなどのODSも加わるため、よほどのヒット映画でなければ、公開2週目以降に上映回数を十分確保するのは至難の業になっている。

 まだ集客力のある作品をできるだけ長く上映させたい――配給会社の想いは切実だ。アップリンク吉祥寺は、そんな業界のニーズに呼応するように始動する。同館を企画・運営する有限会社アップリンクの浅井隆取締役社長(=上写真)に、新館の目指す方向性を聞いた。


アップリンク渋谷が好調

──まず、新館を作るメリットを伺えますか。

浅井 一般メディアの取材を受けると、若者が映画離れし、渋谷でいくつもの映画館が閉館し、「映画(興行)が厳しい」という思い込みで取材に来られる人が多いのですが、少なくとも当社が運営している「アップリンク渋谷」の業績は、この3年すごく伸びている。3年前は年間興収1億円ほどでしたが、昨年は1億6千万円をあげています。若い人からシニア層まで、幅広いお客さんに来て頂いています。好調の要因は、「2番館」としてのビジネスです(編集部注:2番館=ロードショー上映終了後の作品を上映する劇場)。名画座で上映する場合、劇場と配給会社はフラット(買い切り)で契約するケースが多いと思いますが、2番館はロードショー館と同様、一般入場料1800円で上映し、歩合で契約しています。そうすると、配給会社にとって、アップリンク渋谷で上映することで、今まで想定していなかった売上を作ることができるのです。2~3年前までは、人気上位の作品を持ってくることは大変でしたが…。

──なぜ最近はそれが可能になったのですか。

浅井 4年ほど前に、3スクリーンともDCPに替えたので、フレキシブルな編成が可能になりました。1日に1スクリーンで5回上映、3スクリーンで計15回なので、1日に最大で15作品を上映できます。多い時は実際にそのくらい上映しています。でも、プリント(フィルム)だったら、15作品分も置いておくスペースがないですし、その都度交換となれば、映写技師は相当な手間と体力を使います。DCPの今は、その週に上映する15作品のデータをサーバーに入れておけばいいので、オペレーションがすごく楽になった。それに伴い、上映する作品の幅がすごく広がりました。インディーズの作品、邦画からドキュメンタリー、アカデミー賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』や、カンヌでパルムドールを受賞した作品まで2番館として上映しています。その結果、映画ファンの間で、ロードショーで見逃した作品をアップリンク渋谷で観るというスタイルが定着してきたと思います。配給会社の方にとっても、以前はキャパシティの小ささを懸念して控えていたものが、ある程度の数字を上げられることを知り、シネコン終了後に話を持ってきてくださることが多くなりました。


2番館としての機能を期待

──新館も「2番館」としての機能を期待されているわけですか。

浅井 それを吉祥寺にも、ということです。そこで、「小さな」サイズの5スクリーンを作るというところが肝になります。
 今年3月にオープンした「TOHOシネマズ日比谷」を見て、さすがだなと思ったのが、(旧スカラ座とみゆき座を除く)新しく作った11スクリーンのうち、5スクリーンが98席(車イス席を除く)。あと2スクリーンも100席台。そうすると、7スクリーンが渋谷のユーロスペースのキャパと同等か小さいことになります。80年代的な感覚で言えば、ミニシアターのシネコンを日比谷に作った感じです。98席で、従来のミニシアター作品よりも集客力のあるエンタメ作品を上映している。天下の東宝がそう判断されたのだから、もっと小さい規模のアート系作品をやっている僕らの映画館は、さらに小さなものでないと席が埋まらないのはわかっている。吉祥寺も、例えば100席ずつの3スクリーンとか、4スクリーンにすることもできましたが、結局、98席、63席、58席、52席、29席の5スクリーンとしました。合計301席以上になると、法律上の問題で避難経路の確保の仕方などが色々複雑になってしまうので、300席になりました。


スクリーン5.jpg
29席のスクリーン5



──5スクリーンを、98席から29席の幅にしたのはなぜですか。


浅井 よりアート系の映画を上映できる体制をとりつつも、新作を都心と同時に上映する「サポート館」にもなるよう、98席のスクリーンを設けました。邦画の場合、出演者や監督の舞台挨拶が初日に行われますが、例えば新宿や有楽町でやったあと、次に吉祥寺でやって、そのあと横浜に行く、というようなツアーが組めるかなと。その時には、やはり100席程度のスクリーンは欲しいなということで、物理的に最大だった98席を作りました。
 最小の29席は、ロードショーの作品をやるのではなく、ほかのスクリーンでやっていた作品のロングラン上映のために使用しようと思っています。2番館で(客が)入れば、6週でも8週でもやっていきます。100席クラスの劇場で動員数が1回30人だと、ロングランするのは難しいですよね。でも、29席で20人の動員なら入っている感じがします。そうすると超ロングラン上映が可能になるんです。都心のアップリンク渋谷でも、土日やレディースデーの水曜日は人が溢れていますが、平日に40席や58席を満席にするのは難しいんですよ。今は忙しい人が多いので、映画の上映が3週間や4週間程度では、見逃しちゃうんです。でも、1日1回の上映でも、8週間もやっていれば、どこかのタイミングで観にいける。29席で一日に15人や20人入ってくれれば、かなり長い間引っ張ることができます。
 アップリンク渋谷の話ですが、最近では『君の名前で僕を呼んで』が好調です。3番館としての上映でしたが、12週目に入って(10月3日時点)、約400万円の興収を上げています。また、年末に「見逃した映画特集」をやっていますが、毎年すごい動員を記録しており、いまや劇場の目玉企画になっています。
 余談ですが、このミニシアター・コンプレックスは、既存のシネコンとも共存できると思っています。シネコンと同じ商業施設の中に入っても、ビジネスとして成り立つと思っています。


新館のサポート館としても

──新館を作るなら、吉祥寺と決めていたのですか。

浅井 もともと吉祥寺は10年ぐらい前から探していて、パルコとの具体的な打ち合わせを始めたのは4年ほど前。そして、吉祥寺パルコでの可能性を模索し始めたのは3年ほど前からです。ほかにも、横浜も探していましたが、なかなかベストな物件が見つからなかったんです。

──10年前からですか。吉祥寺バウスシアターもまだありました。

浅井 バウスのスタッフと一緒に探しに行くこともありました。吉祥寺には、オデヲン、プラザがあり、バウスシアターもありましたが、いずれもアップリンクの配給作品が上映されることはありません。小さくてもいいので、吉祥寺に映画館が欲しかったんです。


ロビーの様子.jpg
アップリンク吉祥寺のロビー



──立地についてはいかがですか。


浅井 色々リサーチすると、吉祥寺は微妙な位置なんです。都心ではない、かと言って地方都市でもない。住んでいる人は「東京で1番住みやすい街に私は住んでいる」という自負がある。井の頭線や、JR中央線・総武線を使えば、快速なら20分ちょっとで渋谷や新宿に出られますから、地方に住んでいる気持ちもない。
 業界的な視点で見れば、2番館だけでなく、有楽町や新宿、渋谷などの劇場がチェーンマスターとなる作品の、横浜や川崎のようなポジションに、吉祥寺がなる可能性もあると思います。先ほど話したように、新作のサポート館としての吉祥寺もありかなと。

──商業施設の「吉祥寺パルコ」内の映画館ということで、客層はいかがでしょうか。

浅井 商業施設の「パルコ」は、都心型の店舗と、ローカルの店舗であるコミュニティ型店舗の2種類に分けられ、吉祥寺パルコはコミュニティにあたるんですよ。

──都心型は若者が中心、コミュニティはファミリー層が多いそうですね。

浅井 そうです。吉祥寺も、半径300mを越えると住宅地ですから、ターミナルの映画館とは向かう方向が違うでしょうね。ただ、ターミナル的な客もいるので、ミックスしている。週末は、吉祥寺圏外から井の頭公園とか、商店街をぶらぶらとショッピング目的で人が集まる街だし、高円寺や阿佐ヶ谷のように同じ中央線で新宿に近くても、ちょっと異なります。井の頭公園があるのが大きいかもしれません。そこがある種のプチリゾートになっている。春の花見シーズンなどは全国から来ますから。


映画ファンは何でも観る

──ところで、アップリンク渋谷の好調について、もう少しく詳しく伺えますか。

浅井 2番館として上映している作品は、エンターテイメントからインディーズまで上映しているので、いわゆるミニシアターファンではなく、映画ファンが観に来てくれている。多くのメディアの人が間違っているのですが、映画ファンは、何でも観るんですよ。『スター・ウォーズ』でも、邦画のインディーズでも、面白ければ何でも観る。アップリンク渋谷では、1か月以内にほかの映画館で観た半券を持ってくれば割引する「映画半券割引」を行っていますが、シネコンのメジャー作品の半券を持ってきて、うちで上映しているインディーズの邦画を観る人もたくさんいるんです。アップリンク渋谷は、もともとはあまりコンセッションの利用率が高くなかったんですが、この3年ほどで増えました。それは、シネコンで映画を観ている人が来ることが増えたから。チケットを買ったらポップコーンとコーラも注文する人が多くなっている。シネコンの売上の3割はコンセッションと言われています。うちはまだまだですが、1割未満だったものが、最近は1割ちょっとになっています。ですから、吉祥寺はコンセッションも本気で研究しています。

──シネコンのコンセッションを研究しているのですか。

浅井 いえ、むしろ違うものにしたいです。YEBISU GARDEN CINEMAを参考にしています。もともと、KADOKAWAが経営されていた時代は持ち込み禁止の劇場でしたが、今はサッポロビールがオーナーなので、しっかりビールも売られているし、スパーリングワインもある。カップケーキやマフィンも売られています。


ごちゃまぜなカルチャー

──アップリンク吉祥寺の施設について伺いますが、座席は固定ですか。

浅井 固定です。法律上、固定しないといけないので。

──内装で意識した点は。

浅井 全てオーダーメイドです。座席は、フランスのキネット社のものを使います。大半のシネコンでは、赤や黒、青といった無難な色が選ばれますが、フランスのメーカーなので、けっこうおしゃれな生地があるんですよ。しかも、椅子は家具なので、家具のような生地から選べる。自由度があるんだなと思って。それなら5スクリーンをバラバラにしようと思いました。例えば、スクリーン2は座席が7列あるので、一列ごとに色を変えて7色のレインボーカラーにします。5スクリーンとも別々のデザインとコンセプトを作って発注しました。座席の色に応じて壁紙、カーペットも考えていきました。素人ながらも、色々なスタッフと考えて、これが1番いいんじゃない?と作っていきましたね。


アップリンク吉祥寺パルコのスクリーン2.jpg
レインボー座席のスクリーン2



──これは全て御社で考えているのですか。


浅井 そうです。パルコとの共同事業ですが、企画と運営はアップリンクに委ねられているので。パルコはシネクイントを企画・運営されている。そういう意味では、パルコじゃないものを求められているかなと。

──番組編成は。

浅井 アップリンクが担当します。ですから、期待に応えなきゃいけないというプレッシャーはあります。その期待は、パルコ(のシネクイントの編成)とは違うもので、(商業施設の)パルコに入っている、パルコらしさを考えてくれということじゃないかなと。僕は63歳ですが、公園通りにあったパルコ、劇場名が「西武劇場」だった時代から知っているし、シネクイントの前身である、多目的ホールの「スペースパート3」も知っている。70~90年代のパルコ文化を知っていて、そこで文化的経験は培われてきたので、自分なりに考えるパルコのカルチャーを、アップリンクの解釈で表現できればいいなと思っています。

──浅井さんが考えるパルコのカルチャーとは。

浅井 僕は「ごちゃまぜなカルチャー」という言葉を使っています。「スペースパート3」の使い方を例にとっても、映画の上映のほかに、展覧会や演劇、ダンス、ライブもやっていた。僕もあそこで演劇をやったことがあります。全て椅子を移動させて、美術展もやっていました。一つのスペースが色々なカルチャーの表現の場だったんですよね。インターネットが発達した今は、リアルな場所でのごちゃまぜが無くなってきたと実感しています。面白そうなものを全部抱えてごちゃまぜにするパワーがあるのが、かつてパルコに持っていたイメージ。今でも、他のデパートに比べると、パルコにはそういった遺伝子が残っていると思います。アップリンク吉祥寺は映画館だけれども、その中でライブもできるし、アップリンク渋谷では落語もやっている。吉祥寺は、最初は映画を上映することに専念しますが、スタッフが慣れてくれば、そういったライブもやっていきたいと思っています。

渋谷含む8スクリーンで考える

──ということは、映画の番組も何でもありですか。スプラッターから子供向けアニメまで…。

浅井 アップリンクがセレクトする映画を観てほしいという気持ちはもちろんありますが、経営として成り立たせるためには、観たいお客さんが多い作品を選ばないと。見逃してしまったという人がたくさんいる作品を、メジャーからインディーズまで嗅覚を使って選んでいきます。シネコン会社は、土日の成績を踏まえて月曜日に会議し、水曜日からチケットの予約開始というサイクルをとっていますが、うちもそうなると思います。そのサイクルでないと、お客さんの好奇心に追いつかないんですよ。できるだけお客さんの「観たい」いう気持ちと、リアルタイムに編成するのが、お客さんの満足につながるし、ビジネス的にもプラス。でも、渋谷だけの3スクリーンだと、やっぱり少ないんですよ。お客さんの気持ちはわかっていても、編成上の都合で入らないとか…。でも、渋谷と吉祥寺を合わせると8スクリーンなので、かなりお客さんのリアルタイムの気持ちに沿った編成ができるかなと思っています。


壁面にずらりとチラシが並ぶ長ベンチ.jpg
長い通路を使用した待ち合いスペース



──渋谷と吉祥寺を合わせて8スクリーンで考えていくのですか。


浅井 そうなると思います。8スクリーンの中でどう編成するか。2番館を観る人は、渋谷と吉祥寺の距離感は、あまり関係ないと思っています。関東で、ここしかやっていないとなると、アップリンク渋谷に、横浜や千葉、埼玉からも観にきてくれるので。吉祥寺は渋谷とは違う商圏ですが、問題ないと思っています。それに、千葉からなら中央線・総武線で1本なので、渋谷よりも便利かもしれない。8スクリーンという考えで編成すればいいかなと思っています。

──アップリンク吉祥寺をメイン館にする可能性は。

浅井 オリジナルで発信はしていこうと思います。渋谷と吉祥寺で上映してリクープできそうな小さな作品を、劇場で買い付けてもいいかなと思っています。邦画も、例えばK’s cinemaやシネマ・ロサでやっているようなインディーズ作品を、渋谷と吉祥寺でやりましょうとか。テアトル新宿の昼間4回を埋める規模ではないけど、レイトショーよりは広げたいケースとか。作品の幅が広がるかなと思っています。

──昨年末に、アップリンク吉祥寺パルコのオープンを発表してから、配給会社の反応はいかがですか。

浅井 期待する声は頂いています。例えばアート系映画で、配給会社視点で見ると、アップリンク渋谷は、(2番館の上映で)9大都市の下の方の売上に匹敵するぐらいの売上になっていると思います。吉祥寺と合わせれば、6大都市の下の方に、もう1つ都市ができた感じになるんじゃないかなと思います。そんなポテンシャルはあると思います。

──アップリンク渋谷は、2017年の年間興収が1億6千万円とおっしゃっていましたが、吉祥寺はどれぐらいを目指しますか。

浅井 渋谷の倍を見込みつつ、ローカルという点も踏まえて、年間3億円という興収を初年度の予算上では見込んでいます。  了


※この記事は、「文化通信ジャーナル」2018年11月号から掲載したものです。

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