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インタビュー:TBSラジオ&コミュニケーションズ
       杉崎友成事業局事業部長

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インタビュー:TBSラジオ&コミュニケーションズ
       杉崎友成事業局事業部長

2012年01月18日
「らじこん」をデパート化、多彩にラインナップへ

「らじこん」サイト.jpg 
 ――今後どういうコンテンツを増やしていきたいですか。


 杉崎
 いろんな分野の人がアクセスして頂けるよう、「らじこん」をデパート化していきたいですね。タレントトークや落語、音楽等々がありますが、他にいろんなコンテンツを揃えたい。そうすることで、音声コンテンツの市場拡大につながると思っています。
 例えばですが、“教育コンテンツ”も考えていきたい。TBSラジオで毎週月曜放送中の「英検presents パックンマックン・海保知里の英語にThank you!」という番組は、Apple社のiTunes Rewind 2011「今年のベストポッドキャスト」に選ばれました。確実にニーズがありますので、こういう、ちょっと勉強になる、タメになるような“教育的なコンテンツ”を開発、提供出来ればと思います。
 “自然音”も、やり方によっては可能性があると思っています。波の音やセミの鳴き声など、そういう音は既にCD化もされて販売されていますが、数秒か数十秒と短いケースが多いんですね。それを数分ものに長く収録してじっくり聴かせる。日本の美しい音を残していくという意味でも価値がありますし、加えて、アルファ波があってリラックスできるなど、何か付加価値を付けることが出来れば需要があると考えます。あるいは、何か貴重な自然音。今年と10年後では違う音もあるでしょう。そういうマニアック的な音も発掘できれば、面白いかなと思いますね。今の時代、例えば、お寺の鐘を録音するにもカラスの鳴き声が入ってしまったりして、“自然音”を録音するのが環境的に難しくなっていますが、私ども音のプロフェッショナルとしてラジオ局の技術を駆使すれば、いい音が収録できるのではないかと思います。




番組配信はスポンサーメリットある

 杉崎 音声コンテンツは発掘次第で可能性が拡がると思います。ラジオ番組も含めてコンテンツを配信するには、権利クリアの課題もありますが、ラジオ番組は1回放送したら終わりというのではなく、2次利用を積極的に考えていかなければいけないでしょう。
 ラジオ局が「らじこん」で番組を配信するメリットは、全国に届けられ、かつアーカイブされますので、番組スポンサーにとっても大変喜ばれます。レギュラー番組や単発番組を新たに企画開発する際においてもセールスメリットがあります。私どもTBSラジオも、「らじこん」で番組を配信していることを支持するスポンサーが増えています。
 映像系のVOD配信が活発化していますが、音声コンテンツもその流れを生み出していくことが必要です。先ほども申し上げましたが、全国のラジオ局はじめ音声コンテンツ・プロバイダーの方々には是非とも「らじこん」を活用して頂いて、ともに音声コンテンツの市場を開拓していきたいと思っています。「らじこん」はその一助となればと考えています。



◆参考 「らじこん」に音声コンテンツを提供する場合 
 コンテンツ提供者にとっては参加しやすいスキームとなっている。「エンコードとコンテンツのカギかけ+商品登録実費」として1コンテンツあたり数千円の初期費用をTBSラジオ側に支払うだけで、サイトに配信できる。購買があった場合に、決済システム利用料としてカード会社などに手数料を支払う程度で、販売価格の7割以上が収入になるという仕組みになっている。

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