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釜山レポート2011/「アジア映像政策フォーラム」

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釜山レポート2011/「アジア映像政策フォーラム」

2011年11月16日

◎番外編(2011)

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 第16回釜山国際映画祭(BIFF)開催中、海雲台グランドホテルと海雲台ノボテルアンバサダーホテルなどの前の海雲台海水浴場に、野外イベント会場やパビリオン、ブースが設営されたBIFF Villageには、今年も多くの映画ファンが訪れていた。

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 釜山に到着した9日の夜に、滞在するホテル(シークラウドホテル)からも見える浜辺に設置された野外ステージで、日本のオダギリジョーと韓国のチャン・ドンゴンが共演した話題作「マイウェイ 12,000キロの真実」のオープントークが行われ、オダギリ、ドンゴン、そしてカン・ジェギュ監督が登壇した。(写真左上、右からオダギリ、ドンゴン、ジェギュ監督)

 オダギリは、まだ完成前だったからか、演じた役について「言葉にするのは難しいですね。頑張ったとしか言いようがないです」と述べ、「初めてシナリオを読んだ時に、今回の役は振り幅が大きくて魅力的だと思った。とにかく映像を見てもらえれば分かってもらえると思います」と、多くは語らずも撮影には手応えを得ている様子だった。

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BIFFグッズ販売店

 上写真、パビリオンには今年の釜山国際映画祭の顔となるスター俳優や監督、映画関係者、作品ポスターなどの写真などが飾られ、映画・映像関連の企業などのブースには、映画ファンたちが試供品などの配布に列を作っていた。

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 釜山シネマセンターで、映画祭出品作品の最新作「PUNCH」(英題)の記者会見を行っていたキム・ユンソク(写真上左)に遭遇。また、ポン・ジュノ監督(同右)が「グエムル 漢江の怪物3D」の記者会見を行い、3D化の意図などを語った。

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 今年のBIFFは、海雲台区佑洞のセンタムシティ地区にメインシアターの釜山シネマセンター(BCC)がオープンし、映画祭関連会場が拡大したことで、さらに釜山広域での開催感が出ていたように思う。各種イベントなどにも映画ファンを巻き込んで楽しもうとする姿勢が出ていた。
 そのために市内には映画祭専用のシャトルバスが走っているが、上映や会見、シンポジウム、各種イベントの会場がさらに広がったことは、映画祭に参加する一般のお客さんにとっての利便性はどうだったのだろうか。

 また、我々一部取材する側も、滞在ホテルと取材会場のBEXCO、釜山シネマセンターが離れていたことから移動にかなりの時間を要し、取材スケジュールにも苦慮する面があった。BIFCOMやフィルムマーケットでは、来場者チェックを強化したことで、これまでよりも来場者絞られてしまったという問題点も指摘された。この点は東京国際映画祭にとっても参考にして欲しい。

 もちろん、では一か所にまとめてやればいいではないかという単純なことではない。今年、釜山国際映画祭のフェスティバル・ディレクターが、15回務めたキム・ドンホ氏からイ・ヨンカン氏に変わった。映画祭の運営側、釜山市、BFCなど、毎年最善の開催スタイル、新しい試みを模索しているようであるから、今年の成功点、反省点は来年に生かされることだろう。

 それにしても、出席はできなかったが、映画祭会場のモニターやTVニュースの映像で見ると、釜山シネマセンターで行われた今年のBIFF開幕式は、いちだんと華やかな規模のセレモニーになったようで、映画に対する夢を感じさせた。(和)


※釜山レポート2010はこちら



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