閲覧中のページ:トップ > コラム > 会長コラム >

松竹・大角新取締役に聞く「ここ1、2年の映像本部は野田専務の弔い合戦で、前進あるのみ」

会長コラム

最新記事

松竹・大角新取締役に聞く「ここ1、2年の映像本部は野田専務の弔い合戦で、前進あるのみ」

2011年06月24日

 5月24日付で松竹(株)の取締役(映像副本部長兼映画営業部門担当兼映画宣伝部門担当兼映像ライツ部門担当兼映像商品部門担当兼映像本部関西支社長)に就任した大角正氏に松竹への入社の経緯や取締役就任の抱負、映像本部が抱える課題や新たに取り組む施策等について聞いた。

 大角さんは、昭和29年8月9日京都・太秦生まれ、56歳。48年4月、京都・太秦の松竹撮影所にあったボウリング場に臨時雇用で入社、半年後の10月に正社員に登用され、53年関西支社映画営業部の県担当のセールスに配属。以後、20年間関西支社映画営業部に所属した。

 取締役に就任しての抱負について、「松竹はライツ(映像ライツ部)が強いのです。松竹は権利作品を数多く保有しています。いまでこそ製作委員会方式で権利分散されていますが、山田洋次監督の『男はつらいよ』シリーズや『釣りバカ日誌』シリーズは100%松竹作品なのです。古い作品を含めて商売になる本数を約2000タイトル保有しており、これら作品をうまく利用して権利ビジネスをキチッと稼いでいくことが、映像本部のベースとなり利益を確保していくことが、僕の目標でありミッションである」と語る。

 映像本部の数字的な目標については、「高い目標として20億円の営業利益を出すこと。映画の企画・製作部門である映像企画部門と映像調整部門の損益をゼロに抑え、実際の予算は別にあり配給(映画営業部)・ビデオ(映像商品部)・ライツ(映像ライツ部)で達成してくことが、僕の大きなミッション」と話す。

 当面、「来期も再来期もこれらのミッションを大きな目標として掲げ、いろいろなことにトライしていきます。僕はビデオもライツも無知ですが、知らないからいいということもあるわけです。僕が各部門のスタッフに話していることは、提案型にしたい。みなさんにどんどん意見を言って欲しいと。こうしたらどうでしょうか、こんな映画を作ったらどうでしょうか、どんどん提案してくださいと。その提案をどれだけ受け止め、どれだけ実行できるかが僕のミッションです。今後の映像部門は、野田専務の人柄からでしょうか、実は映像本部はギュッと引き締まったのです。みなが専務のためならヤラナアカンみたいな感じが、松竹本社に充満しており、旗振り役、機関車が強い力で動けばいい方向に向かうはずですし、そうなって欲しいです。僕の気持ちの中では、ここ1、2年は野田専務の弔い合戦だと。社員全員が前を向いてひたすら前進あるのみです。野田専務の死は社員には痛恨のことでした。目の色が違います。よし、行こうという雰囲気は充満しています」と話している。

(代表取締役社長:指田 洋)

関連記事

過去のタイトル一覧

2014年

4月│ 9月

2013年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 10月│ 11月│ 12月

2012年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2011年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2010年

10月│ 11月│ 12月