東京造形大と専門学校桑沢デザイン研究所は、大規模な回顧上映会「SO+ZO映像祭」を1月29日(土)~2月11日(金)に渋谷ユーロスペースで開催する。両校卒業生から、映像分野で活躍する作家たちの作品を一挙に紹介する。
1954年に設立されデザイン教育の一方で多数の映像作家を輩出してきた桑沢デザイン研究所、1966年に開学し日本で初めて“映像”を科目に導入した東京造形大。今回の上映会は、両校の創立者である、故・桑澤洋子の生誕100周年記念事業の一環として開催され、両校OB・OGの映像作品がずらり並ぶ。「SO+ZO」は、桑沢デザイン研究所から桑(SO)、東京造形大から造(ZO)をとった。
上映作品は、映画、アニメーション、広告映像、PVなど多岐にわたる。参加作家は25組以上、作品総数は30作を超える。東京造形大と桑沢デザイン研究所の映像教育の歴史を、一度に楽しむことができる。
映画監督としても活躍する諏訪敦彦・東京造形大学長は、自身も造形大在学中に制作した映画「はなされるGANG」を出品。「今回の上映作品は各作家の代表作ではなく、学生時代の作品など現在DVDなどでなかなか見ることのできない作品を中心に選んだ。『映像』を幅広く捉え、自由な発想で挑発的な教育を実践してきた『SO+ZO』の軌跡が垣間見えるのではないだろうか」とアピールしている。
東京造形大卒業生からは、諏訪学長のほか矢口史靖、鈴木卓爾、犬童一心といった映画監督やアニメーション作家・山村浩二らが参加。桑沢デザイン研究所卒業生からは、「おしりかじり虫」を生んだアーティストユニット「うるまでるび」や広告業界で活躍する豊永利明、浅葉克己らの作品が上映される。
上映に合わせ、ティーチインやイベントも開催される。各日21時~23時。料金は800円均一。