レポート:劇的3時間SHOW 田口浩司(アニメコンテンツ プロデューサー)
2009年10月07日
ヒット作を作る秘訣、アニメのあり方など3時間にわたり熱弁 「1つのタイトルから多くのことを想像出来る人であるべき」
海外アニメ業界と比較して、日本の現代アニメのあり方など語る
1961年生まれ、福岡県出身。1988年(株)エニックス(現:スクウェア・エニックス)入社。営業部・ソフトウェア事業部・マーチャンダイジング部の役員を歴任し、現在は出版事業部・音楽出版事業部・宣伝部を担当する。2003年「鋼の錬金術師」のアニメ化をプロデュース。以後、スクウェア・エニックスのコミックスからアニメ作品「ソウルイーター」「黒執事」等、数々輩出。
現在、「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」、「夏のあらし!~春夏冬中~」、「天体戦士サンレッド(第2期)」「DARKER THAN BLACK -流星の双子-」が放映中。
JAPAN国際コンテンツフェスティバル2009(愛称コ・フェスタ)のオリジナルイベント「劇的3時間SHOW-10人のコンテンツプロフェッショナルが語る-」の2日目の10月7日には、アニメコンテンツプロデューサーの田口浩司氏が登場、アニメビジネスの現状・裏側などについて熱く語った。その模様の一部を、以下で紹介する。
なお、コ・フェスタ2009「劇的3時間SHOW-10人のコンテンツプロフェッショナルが語る-」は、今後のコンテンツ産業を支える人材の育成と交流を目的にコ・フェスタが独自に実施するライブトークイベントで、今年で3回目の開催。日本のコンテンツ業界において第一線で活躍するコンテンツプロフェッショナルが、一日1名ずつ登場。出演者の成功につながった技術や経験、コンテンツ観などを、3時間の中で劇的かつ刺激的に語る催しとなっている。
2009年は、10月5日~13日東京・青山のスパイラルホール、26日浅草アサヒ・アートスクエアで開催
公式HPのURLは http://www.geki3.jp
日本の現代アニメのあり方、海外アニメ業界と比較 3時間SHOW前半では、田口氏がこれまでに携わった作品を紹介しながら、アニメが出来るまでのプロセスなどを紹介。
後半では、毎日放送の竹田靑磁氏プロデューサーがゲストとして登場し、海外と日本のアニメ業界を比較しながら、現代アニメのあり方について熱く討論した。
ヒット作を生み出すための秘訣 田口氏は、「萌え」、「腐女子(ふじょし)」、「シュールギャグ」、「王道少年漫画」という4つのトピックを軸に、ヒット作を生み出すための秘訣などを語った。
また田口氏は
「アニメコンテンツプロデューサーとは、
1つのタイトルから
多くのことを想像出来る人であるべき」
という、
最前線で活躍する方ならではの言葉も披露。
さらに田口氏は、
クリエイターの制作環境について、会場からの質問を受け
「クリエイターに配慮した制作環境を考えているし、
何よりもクリエイター達が
作品を楽しんで
制作していると信じている」
と熱く語っていた。