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特集:WB、ローカルプロダクションが本格化

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特集:WB、ローカルプロダクションが本格化

2008年04月09日
就任から1年、小岩井宏悦本部長に聞く
 年間10~12本、全てに出資
 今は関係作り、地盤固めの時/社内で邦洋逆転起こしたい

就任から1年、小岩井宏悦本部長に聞く
 年間10~12本、全てに出資
 今は関係作り、地盤固めの時/社内で邦洋逆転起こしたい


 06年に社会現象化した「デスノート」前後編。そのスピンオフ作品として製作された「L change the WorLd」が2月9日より全国386スクリーンで公開され、興収30億円超の大ヒットを記録した。配給するワーナー・ブラザース映画の中で、本作は邦画及びアクイジション作品を手掛けるセクション「ローカルプロダクション本部」の1本だ。
 同社は昨年4月、ローカルプロダクション本部長にフジテレビから小岩井宏悦氏を迎え、ローカルプロダクション事業の本格化を表明した。現在まで明らかになっているラインナップには、期待値の高い作品がズラリと並ぶ。本部長就任から間もなく1年が経過する小岩井氏に、ローカルプロダクションの今後の展開を中心に話を聞いた――。


年間10~12本、全てに出資

 ――昨年、ワーナーはローカルプロダクション作品の公開がありませんでしたが、今年は現在大ヒット中の「L」を含め、注目の作品が揃いました。
 小岩井 「L」から12月6日公開「252―生存者あり―」まで、今年封切る作品は8本。邦画が6本、アクイジションは「王妃の紋章」の他にもう1本増えそうなので、年間で8本を予定しています。

 ――この本数は理想的ですか。
 小岩井 いやいや、実はもっと増やしたいと思っているんです。アクイジションは、良い作品があれば買うし、なければ買わないですから、それよりも邦画ですよね。(ウィリアム・)アイアトン社長から言われているのは年間で10~12本。毎月1本公開していくペースです。1年目で8本のラインナップが揃ったので、いずれ10~12本も不可能ではないだろうなと思っています。

 ――「デスノート」ではワーナーは配給を受託しただけで、出資をしていませんでした。
 小岩井 今後は全部の作品に出資していきたいと思っています。出資をして製作委員会のメンバーになって、その中で配給を手掛ける形です。「L」にも出資させていただいています。


今は関係作り、地盤固めの時

 ――おそらくラインナップ以外の作品も多数オファーされ、断った経緯があると思います。どのような基準で作品を選んでいますか。
 小岩井 まずは当たり前ですが、配給のビジネスとして成立するかどうか。それにカラーとしてどうなのか。そしてこのローカルプロダクション本部という部署が大きく立ち上がって、初期段階の今、どのような人たちと関係を築き上げていくかという意図もあります。つまり今は地盤を固める時で、それに相応しい作品を選んでいる側面もあります。例えば、昨年12月公開の韓国映画「カンナさん大成功です!」はアミューズさん、S・D・Pさんと共同で買付けし、「銀幕版 スシ王子!」はジャニーズ事務所さんと一緒にお仕事をします。テレビ局各局さんとも、これから関係を築いていきたい。「L」「Sweet Rain 死神の精度」「スカイ・クロラ」「252」で日本テレビさん、「ICHI」でTBSさん、「スシ王子!」でテレビ朝日さんとご一緒します。フジテレビさんとも企画が進行中です。


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