クローズアップ:ジャズの名盤をクラブDJ達を通じて若い世代に――
2007年01月23日
ジャズの名盤若い世代に、クラブDJらが選曲
コンピCDなど年間通じて、コンスタントに発表
東芝EMI、「ESSENTIAL BLUE」をスタート
東芝EMIは、新ジャズ・プロジェクト「ESSE
NTIAL BLUE」を今年からスタート。ジャズの
名門レーベル「ブルーノート」が発表してきた名
盤を、これまでとは違う切り口で、クラブ・ジャズ
以降の20~30代の若い世代に向けて発信して
いくというもの。
テーマを決めたコンピレーションCD、ブルーノ
ートのアーティストのベスト盤、DJが選ぶ名盤
の再発など、1年を通して定期的に作品をリリー
スしていく。
第1弾として、〝モダン・ラグジュアリー〟をテー
マにしたコンピレーションCD(写真上)を1月24日
に発売した。国内最大のアナログレコード店「DA
NCE MUSIC RECORD」のバイヤーで、DJ、
音楽評論家としても活躍する小川充氏(写真左)が
選んだ13曲を収録。大人の遊び心をくすぐり上質
な空間を演出する、洗練された作品に仕上がって
いる。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ブルーノートは、1939年にNYで誕生した歴史
あるジャズ専門レーベル。ファンの中心は40代
~60代と年齢層は高め。カタログ数が膨大で、
その中から自分にあった作品を選ぶのは難しく、
若い世代には取っ付きにくさがあった。クラブに通
う若者にとって身近な存在であるDJにブルーノー
トを紹介してもらうことで「敷居の高さを壊したかっ
た」と同プロジェクトを担当する東芝EMI・ST3部
の上口敦史氏は言う。
小川氏が3月に2作目を発売する他、4・5月
には、DJとしてクラブイベント「JAzztoronica
!!」を主催する野崎良太氏(Jazztronik、写真
右上)、7・8月には、日本国内から海外までワ
ールドワイドに活躍するDJ須永辰緒氏(写真
右下)による作品のリリースが決まっている。
同プロジェクト第1弾の発売を記念し、1月20
日午後8時から東京・渋谷のクラブ「The Roo
m」でリリースパーティーを開催。ゲストに小川、
野崎氏、DJ沖野修也(Kyoto Jazz Massiv
e)氏を迎え、ブルーノートについて語るトークシ
ョーとDJイベントを行った。
上口氏は「コンスタンスに作品を発表すること
で、『ESSENTIAL BLUE』シリーズを、若い
世代に定着させたい。将来的には、バンドが出
演し生で演奏する大きなイベントを実現できれ
ば」と抱負を話している。
☆「ESSENTIAL BLUE」のホームページ☆
http://www.toshiba-emi.co.jp/jazz/essential/