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新社長インタビュー:豊島雅郎アスミック・エース エンタテインメント社長

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新社長インタビュー:豊島雅郎アスミック・エース エンタテインメント社長

2006年11月07日
“原案力”と“人間力”ある会社へ
 一気通貫のバリュー・クリエイター集団を継承
 多くのコラボレーションによる科学反応を求め
 映像全般の仕掛けが出来る環境作りを目指す !!“原案力”と“人間力”ある会社へ
一気通貫のバリュー・クリエイター集団を継承
多くのコラボレーションによる科学反応を求め
映像全般の仕掛けが出来る環境作りを目指す !!


 
次世代へ向けた新生アスミック・エース エンタテインメント(以下、アスミックAE)づくりを託され、椎名保氏(現取締役会長)からバトンを受け取った豊島雅郎・新社長。
 新卒第一期生として同社に入社した生粋のプロパーで、椎名氏と共に走ってきた豊島新社長は、“椎名流”から何を受け継ぎ、“豊島流”構築のためにどう変革し、さらなる成長をしていくのか―。
 新社長に選任され、「プレッシャー半分と、会社にとっては良かったというのが半分。でも、この1、2年で答えを示していかなければならない」と、その瞬間、瞳の奥が鋭く光り、確固たる決意を感じさせた。
 3月に住友商事の子会社(出資比率=住商75・3%/角川書店20・0%)となり、住商は7月中旬、アスミックAE向けの投資額を、従来の年間2~3億円から今年度に最大で15億円に引き上げることを発表した。住商が傘下に持つシネコン(複合映画館)やケーブルテレビにコンテンツを供給していくことはもちろんだが、豊島新社長は「親会社に対して提案型、攻撃型の子会社でありたい」と宣言した。


“強み”生かし存在感を

 ―椎名さんは結局、代表権のない取締役会長に落ち着きましたが、椎名さんから何を期待されていると感じていますか。

豊島 住商はバリュー・チェーンという形で、もっと傘下に持っているユナイテッド・シネマ(UC)のシネコンやジュピターTVのケーブルテレビなど、資産を有効に使っていくことを望んでいると思います。椎名会長は住商出身なので、住商という会社を一番わかっていますから、そういうものを使っていくことに特化してやるべきではないかとも言います。僕自身は、もちろん使えるところは使いたいですが、決して住商に依存することなく、住商を説得してでも今までのインディペンデント・スピリットを保ちながら、他社さんとももっと付き合って行きたいと思っています。ですから、その辺はきちんと数字で結果を出し、住商に提案しながら、やっていくことを期待されているのではないでしょうか。
 例えば、松竹さん、東宝さん、東映さんは興行会社という中での立ち位置というのがあると思うんですね。彼らはそこから製作、配給をし、ビデオもやっています。住商はUCを持っていますが、僕らは劇場を持たないことを強みとして、もうちょっとソフトよりな発想で運営をしていきたい。まあこれは強がりとも言い換えられますが(笑)。TV局さんも自分たちで強力なメディアを持っていることが一番の強みですが、民放ですからスポンサー、視聴率ありきなので、それでやることの限界というのがあると思うんです。僕らはそういう“枷”がないところで、大手メディア企業さんが出来ないことをやっていくことが存在意義なのかと考えています。それはもう最終的には“人”なのかなと。マンパワーで面白い発想が出来る、原(正人・現相談役)・椎名時代から“バリュー・クリエイター”を標榜してやってきたことを継承した集団でありたいですね。

 ―なるほど、ではまず、洋画配給はどう展開していこうと考えていますか。単館系興行は厳しい局面を迎えていると思うのですが…。

豊島 本数はもう少し絞っていかざるを得ないという風には考えています。洋画には今、アゲインストな風が吹いていますが、なくなるものだとは思っていませんし、逆に他社さんが邦画にシフトしている中ではチャンスだとも思っています。マーケットはあるので、洋画メジャーさんがやるような作品を我々がやる必要はありませんが、メジャーさんが本国でも扱わないような作品は、これからもチャンスはあるかと思います。当たり外れはありますが、日本で絶対市場性があるだろうというものなら、まだまだ商売できます。
 ただ、パッケージでうんぬんという時代は終わったと思います。先ほど言った、バリュー・クリエイター集団=“目利き集団”だとも言えますので、それは英語映画だけでなく、韓国映画でもロシア映画であってもいい。買い付けをやめる気はありませんし、その中で存在感は出していけるのではないでしょうか。

 ―ヨーロッパ・コープ作品は今後も配給を続けていくのでしょうか。

豊島 来年以降は、今までと同じような形態で続けるということはなくなるかもしれません。お互いにとってもっとメリットのある形で取引していきたい。現在はうちが35%、ヨーロッパ・コープ本体が35%、あとは角川書店、住友商事、三菱商事系のシネマゲートという資本構成でやっていますが、やはり次の段階ではよりいい形を見つけていかなくてはいけないと思っています。


 

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