閲覧中のページ:トップ > 文化通信バラエティ > インタビュー >

「こどもの映画館シリーズ」イオンエンターテイメント渋谷昌彦氏

インタビュー

最新記事

「こどもの映画館シリーズ」イオンエンターテイメント渋谷昌彦氏

2014年10月06日
渋谷氏メイン.jpg


 イオンエンターテイメントが手掛ける「こどもの映画館シリーズ」第2弾『ぼくらは動物探険隊 富士サファリパークで大冒険』が、9月20日より全国のイオンシネマ64館(10月17日グランドオープンの京都桂川を含む)で独占公開され、ファミリー層を中心に人気を集めている。

 こどもの映画館シリーズは、小さな子どもの映画館デビューを応援する上映企画。映画が何かを学ぶきっかけになるような作品づくりや、その上映に相応しい劇場内外の工夫はできないだろうか…。そうした発想から、この企画はスタートした。

 『ぼくらは動物探険隊』をプロデュースした同社コンテンツ本部コンテンツ開発部の渋谷昌彦部長に、このシリーズについて企画の趣旨、今後の方向性などを聞いた。



子どもの映画館デビューを応援する

――こどもの映画館シリーズを企画した狙いは。

「声を出したり、おしゃべりしてもOK、通常の鑑賞料金より安く、かつ良質な映画を上映することで、お子様の映画館デビューをお手伝いするというのが、この企画の趣旨です。お子様を連れて映画を観たいという気持ちはあっても、鑑賞中のマナー、集中力が持続できないなど、親御様には心配が尽きません。本来は映画好きの親御様でも、小さなお子様がいる時期は、どうしても映画館から離れる傾向にあります。映画館で映画を観られるだろうか?そういう心配を取り払って、気軽に映画館に足を運んでもらうことを願っています」

――映画館デビューしやすいよう、環境を整えていますね。

「小さなお子様が映画館で鑑賞する際の障壁を、一つずつ取り払います。まずは上映時間の長さ。第1弾は60分、第2弾は55分と短めに設定し、食事や昼寝といった家族の生活リズムに合わせやすいことを目指しました。また、お子様が怖がったり驚いてしまう要素となるのが、館内の暗さと音の大きさ。この二つを調整します。館内を明るくしたまま上映することで予想以上に喜ばれているのが、子どもの表情を隣席から見られるという点。『笑ったり、ビックリしたり、時には真剣な眼差しでスクリーンと向き合う。日常では見られなかった感情表現を間近で見ることができて、幸せでした』。そんな声を親御様からいただきました」

――このシリーズの情報を耳にして思い出したのが、ワーナー・マイカル時代に始めた子連れの客を歓迎する「ウィズ・キッズ・シアター」でした。こちらは子どもが観たい映画ではなく、大人が観たい映画をセレクトし、子連れでもOKというスタンスでした。

「おっしゃるとおり、ウィズ・キッズ・シアターでは上映する映画は大人の方が好む作品で、現在もいくつかの劇場で実施しています。一方、今回のシリーズはあくまでも子どもが観たいと思う映画を企画・開発するものです。2歳から有料(2歳~中学生500円/高校生以上1000円)とし、ターゲットも下は2歳から上は小学校の中学年くらいまでと、年齢に幅をもたせています。下の子が映画を観たいと言っても、そのお兄ちゃんやお姉ちゃんが飽きてしまうようでは、劇場に足を運んでいただけませんから、上の子まで楽しめるような内容に仕上げるよう、心がけています」

ライオンこども.jpg

高い満足度、3割がデビュー果たす

――作品をみると、子どもを楽しませるような仕掛けが、随所にあると感じました。

「なぞなぞタイムでは、お子様がスクリーンに向かって声を出して答えます。また動物マップを表示しながらストーリーを進めていきます。映画に登場した動物が、マップの空白をどんどん埋めていきます。完成するまでのワクワク感、ドキドキ感を生み出します。予告編では、映画館で実際にお子様が声を出したり、周りのお友達や親御様とお話しながら映画を楽しむ様子を収めた映像も混ぜ込みました。声を出したり騒いだりしても大丈夫というシリーズの趣旨を分かりやすくアピールしました」

――第1弾『沖縄美ら海水族館 海からのメッセージ』は、今年1月18日に公開しましたが、どのような結果を得ましたか。

「第1弾は全国で約7万3千人のお客様に足を運んでいただきました。この時、初日に2千人を対象にアンケートを実施し、96.1%という高い満足度を獲得しました。子ども(2歳~中学生)の割合は約50%。このうち、この作品で映画館デビューを果たしたのは、20~30%のお子様でした。9月20日に公開した第2弾は満足度が前作を上回る98.3%という上々のスタート。5歳未満のお子様連れが56.2%、7歳未満のお子様連れが29.1%。映画館デビューのお子様は30.9%でした。成績においても、前作と同程度の動員数を見込んでいます」(つづく)



【プロフィール】
イオンエンターテイメント コンテンツ本部コンテンツ開発部 部長
渋谷 昌彦(しぶや まさひこ)

1978年、北海道生まれ。
2003年にワーナー・マイカルに入社、劇場勤務を経て、
2013年よりコンテンツ開発部に所属




| 1 | 2 | >  | >> 

過去のタイトル一覧

2022年

3月│ 4月│ 7月│ 8月│ 10月

2021年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 6月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月

2020年

2月│ 4月│ 5月│ 10月│ 11月│ 12月

2019年

2月│ 7月│ 12月

2018年

1月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 9月│ 11月

2017年

2月│ 4月│ 10月

2016年

2月│ 3月│ 5月│ 9月│ 11月

2015年

1月│ 2月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 12月

2014年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2013年

2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2012年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2011年

1月│ 2月│ 4月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2010年

1月│ 2月│ 3月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 12月

2009年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 12月

2008年

1月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2007年

2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 7月│ 8月│ 10月│ 11月│ 12月

2006年

4月│ 5月│ 6月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月