究極の映像、満を持して日本公開!目指すは夏興行№1
2014年公開作品の中で、全世界興収トップをマークした『トランスフォーマー/ロストエイジ』(8月8日公開)が、いよいよ日本に上陸する。シリーズ4作目という十分な実績と、海外での数々の興行新記録を引っ提げて、「夏興行の本命」が日本でどのような興行を展開するのか。 配給するパラマウント ピクチャーズ ジャパンの星野有香マーケティング本部長にその全貌を聞いた。
興収目標60億円に向けて
――単刀直入にお聞きします。興収目標をいくらに設定していますか。1作目(2007年8月公開、UIP配給)が40・1億円、2作目(09年6月公開)が23・2億円、3作目(11年7月公開)が42・5億円でした。
星野 興収目標は60億円です。パラマウント ピクチャーズ ジャパンは発足から6年目ですが、従来の記録である『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08年6月公開、興収57・1億円)を超えることを目指します。全てにおいてシリーズ過去作よりもスケールアップしており、60億円は十分に達成可能な数字だと考えています。
――11年7月公開の前作『ダークサイド・ムーン』で、シリーズ3部作は一旦完結しました。今回、新たに復活したわけですね。
星野 おっしゃるとおりです。ただ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』など人気のあるシリーズ作品は往々にして復活するものですし、登場するキャラクターのその後の物語も興味を持たれます。
――最新作『ロストエイジ』は、シリーズ過去作とどのような形でつながっているのですか。
星野 前作から3年後の設定です。前作のシカゴ決戦で、トランスフォーマーの正義軍団オートボットは人類を救いました。それなのに今回は、政府がオートボットを不要な存在として駆除しようとする。全世界に指名手配し、オートボットは追われる身となり、仲間が次々に狩られていく。そんな中、絶滅したはずの悪の組織ディセプティコンの生き残りが地球に襲来し、人類は滅亡の危機にさらされる。メインのコピーにあるとおり、オートボットが「それでも、人類のために戦うのか?」という決断を迫られます。
――キャストが一新されました。
星野 主演のマーク・ウォールバーグ扮するケイド・イェーガーは廃品業を営む売れない発明家。娘テッサをニコラ・ペルツが演じます。ケイドが偶然仕入れた中古トラックがオートボットのリーダー、オプティマスプライムだった。そこから父娘も政府に追われる立場となります。
――新しいキャラクターとして、第3の勢力ダイナボットが登場します。
星野 ダイナボットは恐竜型のトランスフォーマーです。恐竜が滅亡した原因は6500万年前、地球に隕石が衝突した影響とされていますが、そうではなく実は、トランスフォーマーの襲撃が原因だった…。そうした物語設定のもと、何故トランスフォームできるのかという根源的な謎に迫っていきます。
キャラクターと変形が人気
――過去3作をベースに、どのように売っていきますか。
星野 シリーズを通して重要なのがロボットの扱い方、見せ方でした。1、2作目はロボットを前面にはあえて出さない宣伝を行い、それだけが原因ではないでしょうが、結果として2作目は数字を大きく落としました。3作目では各キャラクターを立てる宣伝に変えました。主要キャラクターであるオプティマスプライムとバンブルビーは、日本でも人気が浸透したこともあり、彼らと人類の物語として押し出し、興行的にも大成功しました。
――最新作でも、3作目の宣伝手法を踏襲するということですね。
星野 踏襲し、さらに進化させます。「過去3作に主演したシャイア・ラブーフが出演していないけれど大丈夫?」と心配してくださる方もいますが、事前にリサーチをしてみるとその点についてネガティブな意見はありませんでした。日本の観客がこのシリーズに求めるのは、大きく言って二つ。トランスフォーマーの各キャラクターと、実際にトランスフォームする姿です。これまで車やコピー機などからのトランスフォームが観客を驚かせましたが、今回はマイケル・ベイ監督が最新の技術を駆使し、見たことのない斬新な映像でトランスフォームを見せます。
(つづく)
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