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「紅白歌合戦」――今年の初出場者を予想する…

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「紅白歌合戦」――今年の初出場者を予想する…

2012年11月22日
 今年も「紅白歌合戦」の時期になってきた。

 司会者は、すでに堀北真希と嵐に決まっているが、来週早々には出場者が発表される。

 そうなると気になるのが“初出場”が誰か…ということだ。当然、発表になれば分かることではあるが、音楽記者の習性とでもいうのだろうか!? どうしても予想することで盛り上ってしまう。

 では、今年は…。

 既に、プリンセス・プリンセスの出場が内定していると言う。プリンセス・プリンセスと言ったら、ガールズバンド・ブームの立役者である。再結成を望む声が多かったが、東日本大震災の復興支援という名目で再結成が実現。年末には東京ドームでコンサートも予定されているが、その勢いで「紅白」も…というわけだ。

 由紀さおりの出場も確実視されている。由紀は01年に実姉・安田祥子と2人で出場して以来11年ぶり、単独ではトリで出場した92年以来、実に20年ぶりとなる。由紀の名前がクローズアップされたのは、1年前の10月12日に世界24ヶ国で発売したアルバム「1969」のヒットが背景にある。同アルバムは、米ジャズグループ“ピンク・マルティーニ”とコラボしたものだったが、発売直後から話題となり、米iTunesのダウンロードでジャズ部門1位に輝いた。その評判が日本にも飛び火し、オリコン・チャートのアルバム部門では、何と7位にランクされた。当時、由紀は63歳だったが、アルバム部門では「女性歌手として史上最年長のトップ10入り」と評判となった。

 本来だったら昨年、出場してもよかったのだが「ピンク・マルティーニのスケジュールが合わなかった」ことから出場が見送られたと言われている。因みに、アルバムタイトルの「1969」は由紀が「夜明けのスキャット」でデビューした年。しかし、この年には「ブルー・ライト・ヨコハマ」(いしだあゆみ)や「夕月」(黛じゅん)など、今でも歌い継がれている作品が多かった。このアルバムには、そういったヒット曲、名曲も収録されているのが大きな特徴だった。

 他には、今年活躍したアイドル・グループ、ももいろクローバーZや豪出身の女性R&Bシンガーのシェネルも…。シェネルは「ビリーヴ」が評判となった。この曲は映画「海猿」のシリーズで、今夏に公開された「BRAVE HEARTS 海猿」(羽住英一郎監督)の主題歌だった。もっともシェネルは昨年6月にデジタル配信された「ベイビー・アイラブユー」の英語バージョンが160万ダウンロードを突破するなど注目を集めてきた。あとは、きゃりーぱみゅぱみゅも初出場が濃い。

 注目したいのは、ビジュアル系バンドの“ゴールデンボンバー”と、元JUDY AND MARYのボーカル、YUKIだ。ゴールデンボンバーの初出場は十分に予想できるが、YUKIは大穴である。今年、彼女は5月に東京ドームでのコンサートを成功させている。東京ドーム公演はJUDY AND MARYでも成功させているが、その後、ソロに転じて東京ドーム公演を実現させたのはYUKIが初めてである。要はバンドとソロの両方で東京ドーム公演を実現し、成功させたことになる。そういった意味では今年、最もクローズアップされてもいいアーティストだろう。

 その他、ザ・タイガースという声もある、また、サザンオールスターズの桑田佳祐も何らかの形で出場しそうだ。今年、桑田はソロ活動25周年。7月にはスペシャル・ベスト・アルバム「I LOVE YOU -now & forever-」を発売、9月からは東日本大震災の被災地・宮城県(宮城セキスイハイムスーパーアリーナ)を皮切りに約5年ぶりの全国ソロ・ツアーをスタートさせ全国10都市で22公演を繰り広げている。ファイナルは大みそ日に横浜アリーナで「年越しライブ」を予定されているが…。

 いずれにしても、来週にも予定されている「紅白」の出場者発表が楽しみだ…。

(渡邉裕二)

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