10月31日米国ロスアンゼルスで発表された、ディズニーが総額40億5000万ドル(日本円で総額3223億円)でルーカス・フィルムを買収するというニュースは、世界の映画人に衝撃を与えた。
というのも同日は、世界の映画人がロスアンゼルスに集う「AFM(アメリカン・フィルム・マーケット)2012」の開幕日にあたり、日本からもセラー及びバイヤーが多数参加し、生でニュースに接したはずである。
ジョージ・ルーカスは、1944年5月生まれの68歳。フランシス・フォード・コッポラ製作の「アメリカン・グラフィティ」(’73)で脚光を浴び、コッポラ、スピルバーグと並び、アメリカンニューシネマ世代に続く新時代の旗手となり、「スター・ウォーズ」シリーズや「インディジョーンズ」(スチーブン・スピルバーグ監督)シリーズ等大作を製作。1986年にディズニーランド用3D映画「キャプテンEO」を製作し、今回の売却に繋がった。
そのルーカスも現在68歳。ここ数年、新作もなく「 “スター・ウォーズ” を新たな世代の映画製作者に手渡すとき」と売却の狙いを話している。
ディズニーは、『スター・ウォーズ エピソード7』を2015年までに製作、公開する。
なお、今回の売却で劇場配給はFOXからディズニーに移行するのは当然なのだが、日本でのルーカス・フィルム作品のテレビ配給がどうなるのか。従来、邦画大手企業の国際部が手掛けていたのだが……。
(取締役会長:指田 洋)